あなたと私とWake Up, Girls!の物語

Wake Up, Girls!

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あなたとWake Up, Girls!の物語

私は以前その人が探し求めている答えをWake Up, Girls!は与えてくれる、と書いた。それはWake Up, Girls!が作られた存在ではない本物だからだ、とも書いた。それは今も本当だと思うけど、

Wake Up, Girls!を好きになった瞬間=Wake Up, Girls!を選ぶに至ったその理由こそ、その人がそれまで探し求めていた答えなのだと考えている。

 

色んなコンテンツやアイドルの中からWake Up, Girls!を選ぶ理由。それがないならWake Up, Girls!に出会うことはないだろう。確かにそれがあるからワグナーはワグナーになったのだと思う。

 

あなたが主体的にWake Up, Girls!を選んだ瞬間、あなたは当事者になる。

 

”Wake Up, Girls!を好きになる”という当事者性が、あなたをなぜWake Up, Girls!を選んだのか、なぜ必要だったのか。その理由と向き合わせる。Wake Up, Girls!とは、なんなのか?どうしてこんなに目が離せないのか?その瞬間にあなたとWake Up, Girls!の物語が始まる。

 

[Life is LIVE]

あなたにとってライブの時間だけがWake Up, Girls!の物語だっただろうか?きっとそんなことはないと思うのだ。

 

前の日、だんだん慣れていく準備。
旅を重ねて減った荷物。期待と緊張に冴える目で見たスマホ

 

会場に向かう道のり、
見覚えのない景色に目を丸くしてると見つけてしまう同じ格好の人

 

開場前のあわただしさ。
増えていく顔見知り、高鳴る胸のライブへの期待

 

ライブ開演前のざわめき。
客入れアナウンスに笑い、照明が落ちる

 

終演後は隣近所でスマイルがあふれる。
その中で語彙を失い

 

退場して仲間と交わす旅先のお酒と食事。
「来週は次の会場で」そう言って見送る背中

 

帰り道、
汗に湿ったライブTシャツで思い出すあの景色と熱を帯びた空気

 

眠る前にブログを見てアラームをセット、
目が覚めれば学業に仕事が待っている

 

それでも次のライブに向け、
しんどい中でも前を向いていける

 

……ライブの前も。ライブの後も。

 

ライブのない日もWake Up, Girls!とともに過ごした物語の中にあった。
私にとって毎日がWake Up, Girls!だった。

私とWake Up, Girls!の物語

私の世界はWake Up, Girls!と出会ったその日から少しずつ色んなものが変わっていった。

 

20代の終わりにこの世を去るつもりで人生計画をしてた私はどこかに行ってしまった。

好きなものを好きと言えるようになった。
たくさんの人に会った。
情熱を燃やす方法を知った。
たくさんの善意に触れた。
絶対に無駄な努力はなくいつかどこかで役に立つと知った。

心から笑えるようになった。
少しの悪意に触れた。
相談できる人ができた。
孤独じゃなくなった。
涙を流せるようになった。
自分の存在を受け入れられるようになった。

 

心が苦しいときはWake Up, Girls!のライブを思い出したり、曲を聞いてたくさん泣いた。

同志に悩み事を相談した回数は数え切れないくらいだ。

 

Wake Up, Girls!は「誰に何と言われても自分の好きを肯定できる自分」をくれた。

それが私とWake Up, Girls!の物語なのだと思う。

 

Wake Up, Girls!の物語

あれからの日々を過ごしていく中でいくつか気がついたことがある。私みたいにWake Up, Girls!と出会って何かを得た人は生きていく限り、Wake Up, Girls!が残したものをこれからずっと連れて生きていく。

消えないスタンプのように。

 

「私とWake Up, Girls!の物語」
「あなたとWake Up, Girls!の物語」

そんな物語が記録された本のようなものがあるとすれば……そこに書かれているのは人生とか歴史のようななにかで、その本の持ち主はWake Up, Girls!という概念ではなく、きっとWake Up, Girls!のメンバーやワグナー当人、あの時間を共有したそれぞれの人々ということになるだろう。

 

「それぞれとWake Up, Girls!の物語」というエピソードは外せないくらい未来に大きな影響がある濃密な内容だったはずだ。そこをきっかけに東北に足繁く通うことになった人、彼女たちの背中を追って声優を目指す人もいるはず。

 

「この夢はきっと日本を元気にするから」
そんなキャッチフレーズのオーディションが起点になったこの出会いは、この先のいつかどこかの、誰かの笑顔につながると私は確信している。

 

それぞれの未来に形を変えて、新しい物語が私たちの中に紡がれていく。

 

2019年3月8日に解散したWake Up, Girls!の物語はそうしてこの先も終わることなく続く。

 

Wake Up, Girls!自身の物語はアニメから声優ユニットに紡ぎ手が変わっていった。

今度はWake Up, Girls!のメンバー、ワグナー、Wake Up, Girls!を愛した人たち、それぞれの手で物語が紡がれるというのなら、

私たちはWake Up, Girls!の物語のバトンを渡されたのだ。そういう意味においていま、私たちはWake Up, Girls!なのだ。

SSAという約束の夜空、輝いた13000と7つのPolaris。

星空を探せばいつだってどこにいたって見つけられるはず。
その光はあなたとわたし、そして彼女たちの中で消えずに輝いているのだから。

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