善人プレイと悪人プレイができるゲームのトロフィー取得率を調査!

ゲームコラム

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大木です。今回はオープンワールドゲームのプレイスタイル、善人プレイ、悪人プレイについて語ります!

トロフィー取得率で見る善人プレイ派、悪人プレイ派

善人プレイトロフィー、悪人プレイトロフィーがあるなら取得率でどっちのルートに行った人が多かったのかある程度わかるんじゃないか?なにか面白いデータが出てくるんじゃないか…?ということで調べてみました!

と、その前に「オープンワールドゲーム」とは?善人/悪人プレイ…とはなんぞや?という方もいると思うので、わかってる人は調査方法の見出しがあるとこまで飛ばしてください。

「オープンワールドゲーム」とは

『シェンムー』や『グランドセフトオートⅢ』などをきっかけに、ゲームのジャンルのひとつとなった「オープンワールド」。

最近、『Fallout76』が発売されました。また、『レッドデッドリデンプション2』の発売もあり、ゲーマーにとって、やりたいゲームが多すぎる、なんてうれしい悲鳴も聞こえてきます。『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』『Horizon Zero Dawn』『Marvel’s Spider-Man』も話題になりましたね。

これらの作品はどれも「オープンワールド」に該当する作品です。最近の「大作」と呼ばれる作品に多いシステムになっています。

オープンワールドゲームの定義ははっきりとしていませんが、

  • 「広大なフィールド」を「自由に行動できる」。
  • 作品によってはプレイヤーの行動がストーリーに影響する。

…といった特徴を持つ作品が多いです。

しかし、自由に行動できますが、多くのゲームには、メインシナリオやメインクエストなどがあり、それを最後まで追いかけるとクリアとなるので、完全に自由ではありません。『マインクラフト』のような終わりすらないゲームは、オープンワールドゲームの中でも、サンドボックスと呼ばれるようです。

善人/悪人プレイができるゲームについて

オープンワールドゲームにも様々な作品があり、「自由に行動できる」ことを売りにしていながらも、シナリオを楽しませる作品もあります。例えば、『グランドセフトオートⅤ』はシナリオがかなり良かったです。エンディングこそ複数ありますが、基本的には「悪人」として行動します。

しかし、よく話題にのぼるタイトル『Fallout』シリーズなどではメインクエストを進めるさいにも様々な方法があります。例えば、シナリオを進める中で「アイテムAを持ってきたら、鍵を渡してやる。アイテムAはモンスターBを倒すと手に入る」となったら…。

一般的なゲームでは、指示に従い、モンスターBを倒し、アイテムAを手に入れます。しかし、『Fallout』シリーズなどの自由度の高いオープンワールドゲームでは、

  • 「その交渉を持ちかけてきた人物を倒して鍵を奪う」
  • 「その人物の隙を見て盗む」
  • 「鍵を手に入れず、ピッキングスキルで鍵を開けて先に進む」
  • 「口先でうまいことをいって、アイテムAを渡さずに鍵をもらう」

などなど、プレイヤーのスタイルによって進め方が変わります。

行動によって「悪人」「善人」パラメーターが変化していき、「善人」だと街を歩いていると水や回復をもらえたり、賞賛されたりしますが、「悪人」だと街に入ったら住人に攻撃されたり、そもそも街に入れてもらえなかったりします。
今回は『Fallout』シリーズを例にしましたが、

  • 『InFAMOUS』シリーズ
  • 『The Elder Scrolls』シリーズ(OblivionやSkyrim)
  • 『フェイブル』シリーズ
  • 『侍道』シリーズ
  • 『Dishonored』シリーズ

などにも行動により、善人、悪人が変わっていきます。

 

調査方法

対象:
・オープンワールドっぽいタイトルで思いつくやつを並べる。全41本。
そのうち、
・PlayStation系ハードで発売されており
善人プレイ、悪人プレイによって取れるトロフィーが両方存在する
という2点を満たすタイトルをピックアップ。

調査方法:
トロフィー取得率がわかるサイトで、該当タイトルの「善人プレイ」「悪人プレイ」によって取れるトロフィーの取得率を比較する。
この際に使用する数値はPSN全体のもの、PSNProfileのもののうち前者。つまりPSN全体の取得率を使用する。

以上の方法でやっていきます。調査対象になったのはこれらのタイトル。

  • Dishonored
  • Dishonored Definitive Edition
  • Dishonored 2
  • Fallout 3
  • Fallout 3 DLC(Broken Steel)
  • inFAMOUS
  • inFAMOUS 2
  • InFAMOUS Second Son

  • Fallout 4
  • The Elder Scrolls V: Skyrim:PS3
  • The Elder Scrolls V: Skyrim:PS4
  • レッド・デッド・リデンプション

2つに分けて書いた上ずいぶん少ない感じになっちゃいましたが、「善人プレイ」「悪人プレイ」トロフィーが設定されているものはだいたい「善人・悪人ルート」が設定されている物が多かったです。

このうち「善人状態で/悪人状態でクリア」みたいなのが条件のトロフィーもかなり多かった。つまり、善人として、悪人として、ゲームを終えるということをしないとトロフィー取得ができない!というプレイ状況を明示するトロフィーとも解釈できるため、これらを比較することにしました。

悪人プレイしないと取れないよなあ…っていうトロフィーがあるもので、”人助けする”などの善人プレイトロフィーが用意されているものは別途のものとした。
この対象が後ろの4本ですね。

それではいくつかまとめて見ていきましょ。
ああ、よく考えたらほぼ全てZ指定ゲームでした。「悪いことが出来るゲーム」はどうしてもそういう感じになりがちなのでしょうか…。

実際に調査を行った結果

Dishonoredシリーズ

「スカイリム」「Fallout」のベゼスダ社による、ステルスアクションFPS。
スチームパンクっぽいような、淀んだ感じの陰鬱な…ばっちぃ感じの世界観!ペスト大流行!ネズミだらけ!結構ゴア表現きつめ!
「バイオショック」シリーズをベゼスダが作ったら?という内容とも言えるのです。
テレポートしたりいろいろな超常現象使っていろいろなミッションを攻略。目的は女王暗殺の濡れ衣を晴らすこと!ついでに王女も救う!(…本当に救えるのか?)

このタイトルのシリーズは人間の殺生を行うとネズミ湧いてきちゃってペスト大流行!街も混沌度アップ!という事が起きるのだが、そういうことを表現する「カオス度」が設定されています。

これは下げることが出来ないし、上がることで敵の警備が強化されたりと難易度も上がる。けれども気絶させたりする武器、見逃したりする手段よりも圧倒的に殺傷武器や手段が多いつくりになっている。バレないように…とすると意外とストレスなわけです。

そこにある「便利な道具」を使えないのだから。それでもダメージを与えない武器にこだわるか、諦めるか。このゲームを購入した人は何を求めて購入したのか…スタイリッシュな戦闘か、ひたすら地味に気絶を狙うのか。

結局の所それがこの結果の理由なのだと思います。高カオス状態:低カオス状態でのクリア時のトロフィーが設定されている。縛りプレイめいたことをしないと低カオス状態クリアは達成できない。きっとめんどくせーのでステルス?気絶?なにそれ美味しいの?となったのだろう。一応ストーリー上では復讐も目的だということはできますね。

Dishonored:発売ハード・PS3

Dishonored Definitive Edition :発売ハード・PS4

Dishonored 2:発売ハード・PS4

良レビュー記事を挙げておきます。

dishonored クリアレビュー〜妖怪チョークスリーパー、世直しに参る〜

Fallout 3シリーズ

「スカイリム」「Fallout」のベゼスダ社による、「Fallout3」。としか言いようがない…。核兵器使用後のポストアポカリプスな世界のオープンワールドアクションRPGです。淀んだ感じの陰鬱な…ばっちぃ感じの世界観!巨大化したアレやソレ、変な生き物いっぱい!結構ゴア表現きつめ!

これもだいたい同じ表現になってしまいますね…Fallout3もやっぱりDishonoredシリーズと通じる何かがあるかもというかなんでこんなばっちいんだ!

本作にはカルマというシステムがあり、ポイントがこのろくでもない世界的基準によって上下します。しょうもないことで上がりもするし(きれいな水をNPCに渡す、とか)悪いことしてもそんなに減らなかったりします。カルマとレベルに応じてプレイヤーの呼び名が変わったり敵対勢力からの襲撃イベントが発生。(ゲーム内では数値を確認できない…)

中立含めて呼び名は3段階。比較的ポイントはマイナスされやすいものの教会への寄付とかで上げることも可能。ということで、カルマ善状態でもものすごい悪人プレイができます。

善・悪状態でクリア、というトロフィーはなし、特定レベル到達時のトロフィーがありますのでそちらをグラフにしました。カルマ善状態での到達者が思ったより多い。

Fallout 3 のトロフィー。

Fallout 3 のトロフィー。

最初は善人プレイするけれど得られるものも少ないという事に気づいたり、周回プレイするうちにめんどくさくなって悪人プレイに走る人が多いようです。レベルを下げる手段がチートくらいしかないので、1プレイどちらか1回しか取得できません。周回プレイをする人がわざわざ悪人プレイをしている、というパターンかもしれませんね。

Fallout 3:発売ハード・PS3

Fallout 3 DLC(Broken Steel):発売ハード・PS3

 

inFAMOUSシリーズ

爆発事故で荒廃した街は無政府状態に。電気を操る超能力を手に入れてしまった主人公が犯罪組織と戦うオープンワールドアクション。開発はサッカーパンチプロダクションズ、現在はSCEに買収されましたが怪盗スライ・クーパーシリーズを開発してました。

モーションは大味すぎないのですが派手なアクションが可能です。

正義の味方も悪党もどちらにでもなれますが、画面上のエネルギーメーターの隣にカルマゲージがあり、プレイヤーの行動によって傾いていきます。善状態と悪状態で扱える能力が変わる、受けられるミッションも変わるといった要素があります。

INFAMOUSのトロフィー。

INFAMOUSのトロフィー。

inFAMOUS(無印)では善状態でも悪状態でも難易度があまり変わらない…とされていますが、悪状態だと全回復技が使いやすくなるので少し簡単になります。ルート分岐でムービーも変わるので周回は割と飽きずにできるかも。

プレイヤーは市民を助けることも、市民に襲いかかることもできますが悪状態だと石投げられたりと色々しんどいので善状態からクリアした人が多いのでは、と思います。

inFAMOUS :発売ハード・PS3
inFAMOUS 2:発売ハード・PS3
InFAMOUS Second Son:発売ハード・PS4

ゲームを紹介している良記事。

★PS3ゲームレビュー★無敵の超能力を無法の街でどう使うか?超能力者の誇りと幸運、孤独を感じられる作品「INFAMOUS~悪名高き男~」

おまけ:悪人トロフィー取得率

Fallout 4:発売ハード・PS4
The Elder Scrolls V: Skyrim:発売ハード・PS3
The Elder Scrolls V: Skyrim:発売ハード・PS4
レッド・デッド・リデンプション:発売ハード・PS3

これらのタイトルは悪人プレイとはっきりわかるようなことをしないと取れないトロフィーが存在します。なおかつこれらのタイトルはルート、カルマなどによるトロフィーがなかったのでこっちにまとめました。

ひ、ヒドい!ということをわざわざやらないと取得条件を満たせないものばかりなのですが、やっぱり達成率はそんなに高くなかったです。それはたぶん、これを行うことで得られる報酬がトロフィーくらいしかないから…ですかね?

 

見えてきた結論

結論を出してしまうにはサンプル数がめちゃくちゃ少ない、はずなんですが、ある程度の傾向は見えてきました。

常にプレイヤーは利益のある行動を取る、ということです。ゲーマーとしては有利不利を考えながら行うのは当たり前のことですが、その上で便利なことや利益を得られる行動を優先的に行う方が多い。

そこに善人/悪人プレイを行うか?という境目はあんまりないように見えます。ですが悪人プレイによる利益が得られないならわざわざ悪人プレイをせず善人プレイを楽しむ人が多いようにも見えます。

個人的な主張としては、ゲームはゲーム!とちゃんと切り替えてプレイ出来ている人こそ悪人プレイを楽しめると思うのです。(ゲーマーはゲームと現実と区別がつかない、とよくワイドショーで取り沙汰されますが、むしろ現実としっかり分けて考えている人ばかりだと思います。演じたりなりきって楽しむ。ただのロールプレイですよね。)

結局の所、わざわざ悪人プレイをする理由がなければ善人プレイをしたい人が多いのではないか。ということを結論とします。

 

その気持ちは非常によくわかります。ゲームの中でもわざわざ悪人として罵られる方を好む人はあまり多くないということです。そして悪人プレイをしていろいろなものをぶっ壊したり盗んだり、しまいには○したりするプレイはいずれ飽きが来るでしょう。

それならば、ゲームの中ぐらい賞賛されたい!と思うのかもしれませんね。しかしトロフィーを取るため悪人プレイをしてみるとこれはこれで意外と面白い!ということに気が付きました。

例えば『inFAMOUS』シリーズではカルマによって覚えられるアビリティが変わります。これはゲーム性に大きな変化を与え、周回プレイ中でもプレイヤーを飽きさせません。
『Fallout』シリーズ全体を見ると連れて行ける仲間が違ったり、レイダーやモンスターがいない野営ポイントを探す楽しさがあります。

悪人プレイをしなければ取れないトロフィーを作ることで、プレイヤーにちょっと違うゲームの楽しみ方を気づかせようという狙いがあるように感じました。

イタズラをすると取れるトロフィー

“イタズラ”をすると取れるトロフィー

おわりに

こんな記事を書く私も善人プレイ派です。改めてなぜか効率よりも善人プレイをするのか、を考えてみると、

  • ゲームの中でもイヤなヤツだと思われたくないから。
  • 制作者が正規ルートとして用意したものの上から抜けたくないから。
  • なんだか楽をしたみたいでイヤだから。

といったところに落ち着きます。

私は『Fallout』シリーズをやっていても、スピーチを成功させて行かなくてよくなったダンジョンにアイテム目的で結局潜るような人間なので……どうせなら一周目は善人プレイをしよう、となるのかもしれません。

2018年11月22日にはオープンワールドの先駆け的ゲーム、『シェンムーⅠ・Ⅱ』も発売。今後より一層プレイヤーに身近になるオープンワールドゲーム。トロフィーを言い訳にして、様々なプレイスタイルを楽しみましょう!

トロフィー沼、気持ちいいですよ!

 

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(編集&改稿:赤雪すずみ)