格ゲーのお供に!格ゲーの熱さが伝わるマンガ4選

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初心者お断り、初めての人には手が出しづらい、そんなイメージがついてしまった格ゲー。

対戦形式は1対1で勝ち負けがはっきりするため、どうしてもプレイしていて苦しくなることはあると思います。一方で勝ったときの気持ちよさは他ジャンルのゲームを凌駕します。

そんな格ゲーの熱さを再確認できるマンガを紹介します。

対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない

対ありでした。の漫画PV

全寮制、エスカレーター式のお嬢様学校に、高等部から入学してきた外部生「白百合さま」と呼ばれる美少女と、一般庶民育ちのお嬢様の世界に憧れて外部から入学してきた主人公が出会うところから始まる格ゲー百合漫画。

寮にすらゲームの持ち込みが禁止されている学校(お嬢様学校ですから!)にノートパソコンを持ち込み、隠れて格ゲーで遊んでいる白百合さまを偶然見かけた主人公もなんと元格ゲーマーで…… 

設定自体は少し笑ってしまいそうなぐらいベタなのですが、この二人の格ゲーに対する情熱がすごい。

夢中になっていた格ゲーを捨て、お嬢様らしくなりたい主人公と、格ゲーという好きなものだけやってキラキラ輝いていくと断言する白百合さまの格ゲーを通した信念がぶつかり合います。

この衝突を経て二人の心は少しずつ通じ合っていき、行動を共にする中どんどん格ゲーにのめりこんでいきます。

この関係性は百合なのか?と言われると人によっては百合ではないと答えるかもしれませんが、対ありにあるのはお膳立てされているのではなく感じろ!という懐かしいタイプの百合だと思います。

対ありは格ゲーをこっそり遊ぶ二人だけの世界を描く漫画ではなく、ともに格ゲーを楽しむ同志も現れます。

夜は部屋に集まり肩を並べてとにかく対戦。人によってはずっとトレーニングモード。授業中は格ゲーのイメージトレーニングに励む。アプデに一喜一憂する、そんな学校生活を送り、大会に向けて特訓するという青春ものの要素も強く感じられます。

そして作中通して作画レベルが非常に高いのですが、登場する女性陣の変顔もすごいことになっています。しかし、格ゲーの勝ち負けはそれぐらい気持ちや表情に出てしまうものです。

勝てば絶頂、負ければ絶望。今まで積み重ねてきたものが大きければ大きいほど、勝敗は自分自身の気持ちにダイレクトに響く。

格ゲーを含むeスポーツから生まれる熱には身体をつかったスポーツと本質的に同じところがある、と思わせてくれる新世代のeスポーツ漫画です。

ハイスコアガール

ハイスコアガール4巻発売当時のオリジナルPV。

1991年に小学6年生だった男の子を主人公として描く青春ゲームマンガ。1991年から1995年7月まで主人公、矢口ハルオの成長と共に話が進みます。所々で当時の新作ゲーム稼働についても触れられており、この主人公と同世代の方は昔を懐かしく思いながら読めると思います。

ハルオは学校でもパッとせず、ゲーセンに入り浸り、「ゲーマーとして食っていきたい」と思っているほどゲームにのめり込んでいます。そんなハルオが「学力優秀、親も大金持ち、しかも結構可愛い高嶺の花」である大野晶という女の子とゲーセンで「ストリートファイターⅡ」で対戦します。ハルオはガイルでなんとか大野のザンギエフに勝利しますが、そこから二人はゲームを通じてお互いを意識するようになります。

この大野が無口で何を考えているかがわからないのですが、とてもいいキャラで二人の距離が近付いたり離れたりしていくのがしっかりと描かれており、ゲーム関連以外でも青春を感じさせてくれます。しかも途中からもう一人ハルオのことを意識する女の子が出てきてまさかの三角関係に。

ハルオは学校ではパッとしないのに? と思うかもしれませんが、自然とハルオに惹かれるようになる描写もしっかりとあり、大野ともう一人の女の子のやりとりももどかしいながらも2人とも応援したくなります。

ゲーム関連の懐かしさ、ゲームだけは負けたくないという熱い思い、そして背中を押したくなる恋愛の要素も魅力的な作品です。

ゲーミングお嬢様

1巻発売当時のPV。cvは上坂すみれさん。

ゲーミングギャグマンガ。第1話(ROUND1)が「私より強いお嬢様に会いに行きますわ」の時点でストリートファイターファンならニコニコしてしまいますね。ストリートファイター以外にも様々な作品のパロディが組み込まれており、元ネタを探すのも楽しい作品です。

しかし、そういったギャグやパロディに目が行きがちですが、しっかりと格ゲーに対する作者の愛や勝負に対する考え方が描かれています。例えば「ワンチャン」狙いで勝とうとする相手には「細い蜘蛛の糸に身を委ねた 最初から負けを認めていたも同然」とバッサリ切り捨てます。また煽り行為についても「煽りの三大原則」を唱え、対戦ゲームに対する心構えを説いています。

また、格ゲー中心ではありますが、所々で他ジャンルのゲームについても書かれています。第7話「ゲーセンに行くときはなんというか救われてなきゃあダメなんですわ」では、孤独のグルメのパロディを通じてゲーセンの定番ゲームについて触れながら、ゲーセンの魅力が描かれています。

ただ、下品な表現や少々過激なことも書かれているので人によってはちょっとひいてしまうかもしれません。ちなみに第2話(ROUND2)のタイトルは「DLC追加キャラが大抵強いのは強くないと売れないからですわ」です。これを笑える人なら間違いなくオススメです!全部元ネタがわかる人はそれはそれでヤバい人なので確かみてみろください。 

対ありとは毛色が違うものの、どちらもゲーミングお嬢様漫画なので両方読むと見えるものがあるかもしれません。

ウメハラ FIGHTING GAMERS!

プロ格ゲーマー、ウメハラ選手の伝記的なマンガ。昔、格ゲーをゲーセンで楽しんでいた人、久々にゲームをプレイしようかなあと思っている人に是非読んでほしい作品です。

ウメハラ選手が中学生だった1990年代半ばを舞台としたストーリーとなっており、ウメハラ選手がゲーセンで様々なライバルと出会いながら成長していく姿が描かれています。

ウメハラ選手はもちろん格好いいのですが、自分が信じるスタイルを貫くライバルやとにかく勝利にこだわるライバル、ただ勝つだけではなく会場を沸かせる選手などが登場します。

その一方で、「ゲームなんかうまくなってどうするの?」「ゲームなんかにマジになっちゃって……」といった雰囲気が当たり前だった時代が舞台となるため、若いウメハラ選手が学校の先生やクラスメイトから心ない言葉をかけられるシーンなどもあります。

現代の日本ではプロゲーマーやストリーマーと呼ばれる、ゲームで食っている人たちもいますが、1990年代にはもちろんそんな人たちはいませんでした。

そういった周りからの理解が得られない中でも「好きだから」「負けたくないから」という想いで格ゲーにのめり込んでいく登場人物たち。自分の中の「好き」「楽しい」といった気持ちだけを大切にしていれば周りの目なんて関係ないな、と思わせてくれました。

ちなみに1巻はウメハラ選手がライバルとして描かれていますが、2巻からはしっかりとウメハラ選手が主人公として描かれています。ウメハラ選手の伝記として楽しみたい人はとりあえず2巻まで読んでみてください。

初心者にもオススメできる格ゲー

ギルティギア ストライヴ

 オススメポイント

・充実したチュートリアルモード

・シリーズ最新作のため、プレイ人口が比較的多い

・ストーリーモードが格ゲーとは思えないほどのクオリティ

チュートリアルモードが非常に充実しており、主役級のキャラクターのやりとりを楽しみながら基本を覚えられます。このモードをしっかりとやればゲームシステムを理解できますし、このコマンドはこういうときに使うんだな、という対戦の基礎も押さえられます。オンライン対戦に挑む前にしっかりとオフラインモードをこなしていけば勝利に近づけるかも……?

またギルティギアストライヴはシリーズ最新作のためプレイ人口が比較的多いです。どうしても発売から時間が立つと玄人しか残らなくなるため、プレイするタイミング的にもいいと思います。

もしオンライン対戦で心が折られてしまって格ゲー無理! となってしまってもアニメーション映画仕立てのストーリーモードが楽しめます。最近のギルティギアシリーズをプレイしていて、これって格ゲーだよな? と首をかしげてしまうような長編となっており、しかもキャラやゲームの専門用語の用語集まで用意されており一本のアドベンチャーゲームとしても楽しめる作品です。

終わりに

今回紹介した作品を通じて、格ゲーは相手と肩を並べてプレイしたいなと強く思いました。オンライン対戦では勝敗がついたら終わりですが、二人並んだローカルプレイならお互いのプレイに対して感想を言い合ったり、気心知れた二人だからこそ煽り合ったりできると思います。もちろんオンライン対戦でもフレンドとボイスチャットをしながらプレイすれば似た状態は作れると思います。

目に見える形で実力の近いライバルがいると格ゲーのモチベーションが上がって楽しめるので、友人や知人を誘って遊び始めるのも良いですね。

心が折れそうな時はここで紹介した漫画を読んだり、配信を見たりして勝ち負けだけではない、その過程とその後に続いていく大切な何かを自分の中で定義していくことが長く格ゲーを楽しむコツかもしれません。

他にも色々トキノドロップではゲーム、音楽、子育てに関する記事を書いています。お時間ありましたらぜひ!

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