ゲームをタレントが語る!ゲームへの愛たっぷりの本おすすめ3選

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ぼくをつくった50のゲームたち 麒麟 川島 明 文藝春秋

バラエティ番組で安定したトークや裏回しに定評があるお笑い芸人、麒麟 川島さんのゲームへの愛が綴られた1冊。ゲームに対する愛はもちろんすごいのですが、1つ1つのエピソードでしっかりとオチをつけ、笑いを取りに来ているため、ゲーマー川島さんと本業であるお笑い芸人としての川島さんの2つの顔を見ることができます。ゲーム漫談というジャンルを作れそうなぐらいのクオリティでした。

内容についてはタイトルの通りです。川島さんが子どものころから遊んできたゲームを自分の体験を交えながら紹介しています。子ども時代が中心ということで、全体的にファミコンが多いのですが、様々な機種のゲームについて触れられています。ちなみに50本目は「デトロイト ビカムヒューマンです。そのため、お笑い芸人になってからのエピソードもあります。

非常に共感したのは、川島さんがゲームの影響で題材についてとても詳しくなっていくところでした。「アメトーーク!」で競馬大好き芸人にも出ていましたが、そもそも川島さんが競馬を好きになったのは、「ダービースタリオン」「ウイニングポスト2」などがきっかけ。そしてプロレスを好きになったのは「スーパーファイヤープロレスリング3」がきっかけだと書かれていました。

こちらはNintendo Switchで発売されているもの。馬ゲーです

スーパーファミコンで発売されていたスーパーファイティングプロレスリングIII

私も「頭文字D」をプレイして車について興味を持ち、一時期ショッピングモールの駐車場をうろちょろして車を見ていた黒歴史を思い出しました。しかし、今思えば遊んだゲームがきっかけで題材となったものを好きになる、いわば入門書のような役割を果たすことがあったんだと気付かされる1冊でした。

高橋名人のゲーム35年史 高橋名人 ポプラ新書

16連射で有名な高橋名人が振り返る日本の家庭用ゲーム史。中心となるのは高橋名人が有名になったのはファミコンが流行った時期ではありますが、その後発売される家庭用ハードやゲームについても触れられています。

ゲームボーイ、スーファミ世代のぎりぎり平成生まれの私は体験していないことばかりで、日本のゲームの歴史書として楽しめました。当時のブームを知る人はイベントの裏側やゲーム業界の実情などが書かれており、より楽しめると思います。

ゲーム業界の裏側についても様々なことが書かれています。

特にファミコンブームのさなかにハドソンがPCエンジンを発売するに至った経緯に開発者の熱い思いを感じました。制限があるのであれば、自分たちが自由にできるフィールドを作ってしまおう、という思いっきりのよさには圧巻でした。

また、新作を作ろうという時にプレイステーションで出すのか、ニンテンドー64で出すのかを社内でもめた話にはユーザーにどう遊んでもらうのかをしっかりと考えているのだなとひとりのゲーマーとして嬉しくなりました。現代のようにマルチプラットフォームでの販売は当時では考えられなかったからこそ、プレステのCD-ROMかニンテンドー64のROMカートリッジかが問題になったのでしょう。

ハドソンの製品ではないのですが、ドリームキャストについても少しだけ触れられており、今になってなぜ専務がCMで謝っていたのかがわかりました。それにしても、ドリームキャストはインターネットもまだ普及していない時代にオンラインゲームができる環境を整えようとした先進的なハードだったんですね。面白おかしいテレビCMや初期タイトルである「シーマン」のせいでそんなイメージが私にはまったくありませんでした。

読んでいて残念に思ったことをあげるならば、PSVitaについてはまったく触れられていないことでしょう。PS4やニンテンドー3DSやswitchについては触れているのに……

PSVita大好き人間としては非常に遺憾です。しかし、そんな扱いを受けるPSVitaに愛おしさも感じてしまうのです。

ファミコンに育てられた男 フジタ 双葉社

ファミコン芸人として活躍するフジタさんのゲームと人生について書かれた1冊。基本的にはフジタさんの思い入れの強いファミコンソフトについて書かれていますが、プロローグとエピローグ部分がとにかく強烈です。

小学校の入学式の3日前に母親が死んだ。そして僕は、一人ぼっちになった――

(書籍の帯より引用)

複雑な家庭環境により、道を大きく踏み外しそうになったとき、ゲームが踏みとどまらせてくれた。ゲームがうまくなる達成感だけではなく、ファミコンに人生を教わったからこそ、ファミコンを親だと思い、そしてゲームを家族だと思うフジタさん。

タイトルにあるように、フジタさんはまさしくファミコンに育てられたのだなと痛感させられました。

強烈なプロローグとエピローグとは打って変わって全体を通してみれば、ファミコンのソフトとそれにまつわる子ども時代の思い出が描かれており微笑ましい部分が多いです。また、「フジタ的〇〇ランキング」といったコラムもあり、ファミコン世代であれば昔を懐かしみながら楽しめます。

上の3つの書籍は全てKindle版がありますよ。

Kindle PaperWhiteを使うと防水であることを活かしてお風呂の湯舟に漬かりながら腕だけ出して読む、ということもできます。入浴中やることないとお悩みの方にはぴったりです。

Kindle Unlimitedに加入していれば、ファミ通の最新号から約3ヶ月分くらいまでのバックナンバーが読み放題です。通常価格で買えば1冊500円程度なので、1月に4冊読めばそれだけで980円のKindle Unlimited代が回収できちゃいます。Kindle Unlimitedは不定期ではありますが無料体験をやっているので気になる方はぜひお試しください。

注意点は付録のアクセスコードなどはついてこない点と、タブレットPCサイズの端末でないと少し読みにくい点ですかね。

読める書籍の数はかなり絞られますが、AmazonPrime会員なら無料で利用できるPrimeReadingというサービスでKindle/Kindleアプリでの読書を体験してみるのもおすすめです。

大木 佳章

メタルを聴いて日々の労働をやり過ごしています。同人誌などの校正のお手伝いしてます。編集者経験あり。積みゲーもすごいが消化速度もすごい。
トロフィーレベルが24から27、1年半で34になった。

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