子どもと接していて気分が落ち込んだり、親としてこれでいいのかなと悩んだりしますよね。
そんなときに読むと心が軽くなる育児に関する本をまとめました。
『ぐっちゃんママ、はじめました 赤ちゃんといっしょ』Chiiko 高橋書店
妊娠中から産後1年ぐらいの体験をマンガでまとめた一冊です。インスタなどで有名な方ですが、こちらは前編描き下ろしとなっています。
「育児あるある」に共感して思わず笑ってしまったと思ったら、胸に突き刺さるChiikoさんの気持ちに情緒を揺さぶられました。私も読んでいてウルウルしましたが、妻は泣いていました。
また、Chiikoさんのエッセイマンガ以外にも「フォロワーさんに聞いた! ○○エピソード」コーナーや育児に関する専門家のアドバイスコーナーがあり、読んで前向きになれるだけではなく、色々な気づきがありました。
特に「フォロワーさんに聞いた! ○○エピソード」は育児中の人たちの体験談や具体的な接し方などが書かれており、妻と一緒に読みながら「うちだけじゃないんだな」という安心感や、「ちょっとこれ、うちの子にも試してみよう!」という会話のネタになりました。
コロナ禍や緊急事態宣言により、市町村が主催する両親学級や離乳食講座が軒並み中止となり、同じぐらいの月齢の子どもを見る機会もなく、そういった子どもの親御さんと話をすることもなかなかできません。
病院の先生に順調に大きくなっていますね、と言っていただいてもなかなか安心できないのが親の心情です。色々とうまくいかなくて自責的になっていた私はChiikoさんのマンガに心をほぐされ、Chiikoさんのフォロワーさんに励まされました。
読んでいて特に私に響いた言葉を紹介します。
「明日は 明日こそは ひとつひとつ丁寧にぐっちゃんと向き合おう 「つかれた」とクタクタになっている今日はきっと もう二度ともどってこないから」(P.11)
「わかってる わかってるんですが やはり大切な自分の子なので ちゃんと育ててきたつもりでも 自分の子より月齢が下の子が、自分の子よりできることが多かったら 私 育て方 まちがえちゃった!? って思ってしまうんです 子を責めるんじゃない 自分を責めてしまう」(P.139)
「成長なんてゆっくりでいいんだよね きっと私が悩んでる間に子どもは大きくなっていく」(P.145)
続編の『ツッコミ育児、はじめました ぐっちゃんといっしょ』はよりコミカルな内容になってます。
しかし、読み終えて自分自身が子どもの「現在」「未来」ばかり意識して産まれたばかりのころのことを忘れてしまっているなあとちょっと反省しました。
「現在」「未来」ばかりに注目せず、「過去」を振り返り、成長を喜ぼうと妻と話しました。
『脱力系育児マンガ 日々白目むいてます』白目みさえ SBクリエイティブ
心理カウンセラーとしてフルタイムで働く2児のお母さんが描く、「育児あるある」を一枚絵と短い文章のカルタ形式でまとめた非常にゆるい雰囲気の一冊です。
年子の2児がどちらも歩けるぐらいの年齢のため、共感できない部分も正直ありましたが、きっと子どもが大きくなったらこんなことを体験するんだろうなあと微笑ましくなりました。もちろん、きっと微笑ましく思えるのは今だけで、実際に起きたら白目をむいてしまうのだと思います。
ご家庭によっては「第3章 夫、それは3人目の子ども」が一番突き刺さるかもしれませんね。私はこうならないように気をつけねば! と戒めとして受け止めました。
「育児あるある」に共感して自分だけじゃないんだなあと肩の力が抜けるところももちろん多くあったのですが、特に良かったのは「心理士みさえの育児 理想と現実」コーナーです。作者が育児をする前と育児をするようになってからの考えの変化が非常に面白いだけではなく、「育児書」や「母乳神話」をバッサリ切り捨てるところが気持ちを楽にしてくれました。
『保育士でこ先生』でこぽん吾郎 KADOKAWA
作者が保育士だったころの体験をベースにした保育園を舞台にしたマンガです。
お母さんお父さんの視点ではなく、保育士の視点から見た子どもの姿について描かれており、子どもと過ごすのは誰でも大変だけれども、それ以上に楽しいし感動がある。そう言い切りたくなる一冊でした。
保育士の「でこ先生」と園児たちとの笑えるやりとりが多く、子どもって可愛いよなあと微笑んでしまうエピソードが中心です。しかし、この作品の注目ポイントは親が関わってくるエピソードだと断言します。
その中でも子どもに非常に厳しく接してしまう保護者のエピソード『かけてほしい言葉』と最後に収録されている『でこ先生、絵を描く』は涙腺をやられました。
読み終えたとき、きっと我が子を抱きしめたくなってしまうだろうと思います。
電子書籍版を読むなら、Kindle Paperwhiteは防水機能があるのでちょっとしたお風呂タイムなどにも読めますよ。
他にもこんな記事を書いています。よろしければ読んでみてください。
以前書いた記事なのですが生産終了になってしまったゲーム機PSVitaについて書いた大作記事です。