寄稿:声優ユニットWake Up, Girls!は「売れなかったから」解散するのか[再編集版]

Wake Up, Girls!

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本記事は、mixi投稿分を加筆、再編集した寄稿記事です。

 

自己紹介と寄稿の意図

 

えーっと…こんなヒリつかせるタイトルの寄稿をさせていただく、ホテル野猿と申します。

 

実は私、ワグナー歴1ヶ月、新参どころじゃなくド新参です。

普段はアニソンを嗜んでおりますが、WUGの曲はそれなりに…って感じでした。

というよりも、声優コンテンツというもの自体に関心があまり沸かず、避けてる節もあったぐらいです。

2018年6月15日のWUGの解散発表。ニコニコ動画で当時見た自分の感想はこうでした。

「かわいそうだけど『仕方なかった』のかな」と。

 

そんな自分がこうして筆を取ることになってしまった最初のきっかけは、2019年1月5日のWUG熊本夜公演でした。

同郷の声優さん(…が青山吉能さんであることも、ぼんやりとしか認知していなかった)が、解散前に熊本で凱旋ライブに来る、

それにまだチケットも取れるみたいだし、せっかくだし見てみようかな、という軽い気持ちでの参加でした。

まあ、その感想は本稿の本筋とは関係ないので、気になる人は自分のmixi日記でも読んで下さい。

それ以降、片足からどんどん底なし沼にはまっていく訳ですが。

 

TwitterでWUGを検索して色んな情報を吸収していく毎日。

そんな折、あるブログの投稿が目に留まりました。

ファイナルライブに行かなかった人(行けなかった人)が後悔を深めるという内容で、

最終的には「読んでいる今ならまだ間に合うぞ」という仕掛けがされており、感心しながら読ませて頂きました。

 

一方、その中でこのような文言があり、一部のワグナーから反感を招いていました。

2018年6月、声優ユニットとしてのWUGを2019年3月をもって解散すると発表がありました。

直前の5月に開催された幕張でのライブに行った私には理由がわかりました。

 

売れなかったからです。

 

まあよくもバッサリといったもんだという気持ちもありつつ、

傍観者的な立場だった昔の自分なら、上記の通り「仕方ない」という感覚で同調していたと思う。

(筆者は後に「この表現については最後まで迷った」とツイートしているが)

しかし沼に片足突っ込んだ今、果たしてそれが直接的な理由なのか?と疑問が湧いた。

…ということが、寄稿の理由です。

 

声優ユニットWUGの「第一次危機」

 

まず、WUGの浮き沈みについて、単純なCDの売上を基に振り返ってみたい。

CDを基準にした理由に疑問を持つ方は、※1を参照されて欲しい。

 

2014年のデビューシングル「7 Girls War」では1万近くを売上げたものの、

これが(おそらく)キャリアハイで、2015年末の「Beyond the Bottom」では約1/3に売上が落ち込んでいる。

この原因を自分なりに考えると、3つの大きな理由が浮かび上がる。

まず、この2年間、アニメに準拠した活動が大半だったが、放映終了とともに関心が失われていったこと。

2つ目に、2本の劇場版については、その失われた関心を取り戻す営業が打てず、興行的に大苦戦したこと。

そして3つ目に、同じ声優コンテンツとして、ラブライブ!が一大旋風を巻き起こし、埋もれてしまったこと。

それ以外にも理由はあるかも知れないが、この2年間は新規ファンをなかなか獲得できず、ジリジリと落としていく状態が続いていたのは確かなようだ。

この時点でユニットとしてのWUGが重大な岐路に立っていたことは、

2015年12月12日、幕張で開催された単独イベント「Wake Up, Girls! Festa. 2015 Beyond the Bottom Extend」での、

吉岡さんの「まだWake Up, Girls!を終わりたくない!」という言葉に象徴されているであろう。

「Wake Up, Girls!」吉岡茉祐、単独イベントで「まだ終わりたくない!」と涙の呼びかけ

伝えたかったこと@まゆ[2015-12-15]

 

ここでレーベルは(元監督とのゴタゴタを度外視しても)ユニットの活動を方針転換させた。

つまり作品準拠の活動を少なくし、メンバー個人としての活動も多方面に展開。

ユニットとしてはアイドルぽい曲に限定せず、他作品とタイアップさせる。

そうしてWUGは、あえて言うと”雌伏”の2年弱を過ごすことになる。

この作戦は、ネガティブに言うと、規模縮小された中で可能な手を打つ必要があったからであろうし、

良く言えば(個人のブレイクなど)状況の好転を見極めていた、と受け取れる。

このころ表面的にしか知らなかった自分でも、WUGの「方針転換」は感じていた。

 

さて、このころのメンバーの気持ちはどういうものだったのだろうか。

ワグナー歴が浅いので、知り得た部分のみで紹介させて欲しい。

 

田中さんは、2017年の声優アワードで新人女優賞を受賞したとき、こう言い切っている。

 

WUGがなかったら私はここにいないです。

意地でも声優にはなっていたと思いますが、今ある田中美海はWUGがあったからこそなんです。

感謝(虎>ω<)美海[2017-03-22]

 

吉岡さんは、ソロとしてのトレカ企画のムービーでこう語っている。

 

(WUGとしての夢は)もっと大きいステージで、お客さんを魅了できるようなグループになりたい。

例えば、さいたまスーパーアリーナぐらいの。

WUG!吉岡茉祐インタビュー/ エンスカイ

 

WUGちゃんたち本人は、間違いなく最古参のワグナーであり、WUGを愛している。

この雌伏の時期、それぞれ個人の活動をしている時でも、「#WUGを諦めない」だったのだろう。

方針転換を甘んじて受け入れ、来たるべき捲土重来の時を待っていたのだ。

この時期は一方で、メンバー個々人の精神的な成長、

さらには内なるレゾンデートルの形成にも繋がっただろうが、それは後述する。

※レゾンデートル…直訳では”存在意義”だが、ここでは「WUGがWUGである理由」と言うべきか。

 

WUGの第二次危機…は果たしてあったのか

 

このようなWUGちゃん達の想いはさておき、

運営の方針転換作戦は一定の成果を挙げることに成功した。

「One In A Billion」は、May’nとのコラボ効果もあり、売上7000枚を超えるなど、

第一期から離れていたエンドユーザーに確実に訴求していた。

それは2017年末の新章主題歌「7 Senses」が5000枚を超える売上にまで回復したことからも明らかだ。

また作品としては、新章のパッケージとしては3年半前の1期から横ばいの推移で維持している。

 

しかしその水面下で、WUGは競争激化する声優ライブシーンでは、なかなか浮上のきっかけをつかめずにいた。

それが表面化してしまったのが、2018/5/12、幕張での「Green Leaves Fes」。

この日は競合イベントが多かったのもあるだろうが(名前は挙げないので気になる方は検索)、

作品に準拠した活動におけるWUGは、なかなか『殻を破れず』にいたのは確かだろう。

(GLFの一般発売は3/10だが、これ以前の先行販売の時点で、苦境はおそらく判明していたと思われる)

 

この時期におけるレーベル側の見立てはどうだったか。以上の状況を踏まえ、このように考えていたと推測する。

数字だけ見れば、2015年末の状況よりは状況が上向いており、「声優ユニット」としてのWUGは、この先も継続可能だろう。

その一方、コアとなる熱心なワグナー層は維持しているが、それ以上の上積みはなかなか厳しい。

つまり、作品に準拠した活動としては『天井が見えてしまった』と判断されていたのではないか。

(発足当初からプロジェクトを担当していたプロデューサーの退社も、少なからず影響はあっただろう)

 

そう考えると、解散決定しなかった場合のWUGの活動方針は、「作品と切り離して継続」である可能性が高い。

同じレーベルのユニットとファンを共有させつつ、飢餓感を煽って収益をあげる。

デビューした後輩ユニットが軌道に乗るまでは、シナジー効果をねらってキープしたい。

活動休止や解散よりは、このように考えていたとするのが自然だろう。(あくまでビジネス上の話)

少なくとも、第一次危機の時の方針転換をさらに進めるものであろうと推察される。

 

解散は「いつ」「誰が」決定したのか

 

さて、ここまで解散が決定される前後まで検証してきたが、

こう考えると、解散は「仕方がなかった」という傍観者的な印象は、正確性を欠いていることになる。

やろうと思えば、活動を継続できたのだから。

一方で、タイトルに掲げた「売れなかったから解散」か、と言われると、

半分間違っているし、半分当たっている、と今の私は考えている。

半分当たっている、というのは、活動方針の転換が”トリガー”だったからだ。

 

何を言いたいのか。

つまり解散の引き金は、実は彼女たちによって引かれたのではないか。

「あんなに仲が良いWUGちゃんが、自ら解散を選ぶなんてありえない!」

長く見守ってきたワグナー諸氏ほど、その想いは強いだろうと推察する。

 

そう思える根拠を以下に示していく。

(これから述べることは、自分の妄想を多分に含んでいます。

また、メンバーの誰が解散を言い出したか、

という「犯人捜し」の内容ではないことをご了承願います。)

 

2018/6/15、解散のプレスリリースにはこう書いてあった。

声優ユニット Wake Up, Girls!からの大切なお知らせ

 

5年という歳月の中で、様々な活動を通じ、

これからメンバーそれぞれが目指す夢を描いた時、

メンバー、運営スタッフとで何度も話し合った結果、

個々の道を歩んでいくことが、さらなる成長に繋がると考え、

ユニットの解散という結論にいたりました。

 

解散の理由が一応示されてはいるが、「夢」「成長」というフワッとした内容だ。

一見すると「声優の盾」ともとられかねない、この文章。

しかし自分は、「メンバーの夢」という部分に、なんともいえないもやもやがひっかかっていた。

メンバーの夢ってなんだろう。個人で声優業を充実させる…自分自身の夢?

もちろん4月以降の活動も考えていないことはないだろう。

だが今の彼女たちは、 3/8のさいたまスーパーアリーナでのファイナル、

いや、直近のライブやイベントにがむしゃらになってるように見える。

抽象的な言い方になるが、未来へと続く歩みの1歩目に夢を託しているように見えるのだ。

 

そしてこの文章で注目しなくてはいけないのは、「何度も話し合った」と書かれてある点だ。

つまり解散の大筋での決定は、6/15以前なのはもちろんのこと、

4/1の5周年ライブより前、おそらくは二度目の方針転換が示されるようなタイミングである、

新章放映の終わり前後には、もう成されていたと考えられる。

なので、何かと揶揄されるGLFの客入りは、決定に直接影響しなかった、と推測するのだ。

さらに言うなら、漠然とした「解散」という選択肢は、第一次危機の頃からあったのかも知れないが。

 

何のための「解散」なのか

 

仙台での「Wake Up, Girls!5周年記念ライブ」、彼女たちは記念衣装のたすきにメッセージを掲げた。

解散が表明される前だったので、それは表面的には東北の復興に対する願いと考えられた。

しかし、上の推測を基にするなら、あの言葉は、

解散へと向かう自分達にも向けられた、ダブルミーニングであることは想像に難くない。

きっとそこにはWUGとしてのレゾンデートルが込められているはずだ。

 

吉岡茉祐 ― Hope revived

山下七海 ― again & again

田中美海 ― Never give up

青山吉能 ― Try Everything

高木美佑 ― Keep Smiling

永野愛理 ― Like A Sakura

奥野香耶 ― Hallelujah

 

ここだけ敬称略で、自らにどういった宿題を課していたのか解釈してみる。

吉岡…再び、さらなる活力を取り戻したい

山下…自分達の魅力を伝える努力をし続ける

田中…↑とほぼ同義か?「#○○を諦めない」を意識?

青山…やれることをすべてやり尽くしたい

高木…最後まで笑顔の絶えない活動でありたい

永野…「花咲か爺さん」の桜のように

奥野…※※※※※※※

 

(下2人の言葉は、ストレートではない分かなり難解なので、後述する。)

自分なりの解釈もあるが、いずれにしてもこれらの言葉はものすごく刹那的でありつつ、

その先に続く未来というものもしっかりと感じさせる。

そしてそういう姿で挑み続けることが、東北の復興に繋がるのではないか。

そういうチャレンジし続ける姿勢を、覚悟を示すため、

自ら「解散」という選択肢を選んだのではないだろうか、と考えるに至った。

もちろんこの推察が当たりでもハズレでも、それが明らかになることはないかもしれないが。

 

永野さんの言葉の解釈については、自画自賛だがかなり自信を持っている。

桜は昔話を引くまでもなく、生命力の象徴だ。

冬の時期を乗り越え、美しい花を咲かせる。

そして「灰になる準備は出来てますか?」という新章の言葉を考えると、

まさに解散という灰から蘇る、WUGを東北に重ね合わせた、見事な願いだ。

 

奥野さんの言葉は、さらに難しかった。

実はこの投稿の元となった文章に指摘頂いて、洋楽の有名曲ではないか、と。

(奥野さんが好きなミスチルの方じゃないの?と指摘頂き、※2に追記しています。

以下そうだと仮定して、 歌詞の意訳とかをいくつか見て、自分なりに解釈してみたが、

具体的には、自分の口から、推測でもこうだと言うことに、怖さを感じる。

これについては、次の章で、別の角度からその想いを感じ取ってもらいたい。

 

 

アウフヘーベン…「アイドル」のまま「アイドル」を破棄すること

 

奥野さんは、自らの凱旋であり、WUGとして最後となる岩手公演を行った後、

このような言葉を綴っている。

そこには重大なヒントが隠されているように感じた。

 

いつかのイベントでね、私たちを明るく照らしてくれるみんながね、本当は無理してるんじゃないかな?って思ったことがあったの。

 

気持ちに蓋をしてないかなぁって。

それでよかったのなら、ごめんね。

 

私ができることがあまりにも少ないから、

でも、せめて一緒に進めたらなぁって、思った。

イーハトーヴ@かやたん[2018-12-16]

 

奥野さんは、わちゃわちゃしているWUGちゃんの中では、おそらく一番控え目だ。

しかし、WUGのレゾンデートル、WUGがWUGである意味については、

彼女の想いが、おそらく核たる部分を形成しているように直感する。

この言葉は…極論になるけど、WUGちゃんとワグナーの関係性を問うているのだと感じる。

 

一般的に、アイドルとファンは共依存の関係になる、とよく言われる。

他のメンバーもワグナーに「支えられながら」6年間やってこれたことを強く意識していることは間違いないだろう。

しかし、たすきの”Hallelujah”についての自分の解釈を元にするならば、

そういった共依存の関係は、いつかは終わりが来るものだ、そう考えていたことを思い知らされる。

 

悲劇で終わらない未来に対する願い。

 

最後の文、彼女の痛切な想いが感じられる。「同じ未来を見たいんだ」と。

その示唆こそ、きっとお互いの葛藤を解決する道筋だ。

直接は見ておらずレポ頼りだが、岩手公演に込められていたのはきっとその想いではなかろうか。

 

共依存からの脱却を仄めかしている発言は、いくつか散見されていて、

たとえば青山さんは

正直、

不安な気持ちもありました。

私たちだけで埋まるのか、

ワグナーさんに無理をさせてしまわないか。

今週の総括・*・:≡( ε:)よぴ235。[2018-12-27]

 

山下さんは

私は誰かがWUGを初めて聞く、見てみる、って機会をどれくらい作れたのか

数字ではわからないけど、これから3ヶ月、その先もずっと

それを忘れず頑張ってく!!

進むぞ!Nanaminn[2018-12-28]

 

吉岡さんは

本当は私たちが連れて行くよ!って胸を張らなきゃいけないのかもしれない。

今はワグナーさんに助けられてる方が大きく感じることもある。

そんなに弱気じゃダメだと思うから、私たちは、残りのツアーで必ず成長します。

やっぱ最高なんだわ@まゆ[2018-12-24]

おまいつに支えられてばかりの「アイドル」から卒業しなくちゃいけないんだ。

たとえユニットとしてのWUGが粉々に砕けようとも、

勝手に決められた『天井を突き破る』ため、自分達の『殻を破る』ため、

少女から一人前の大人にならなきゃいけない。

そういう決意表明みたいなのを、恣意的ではありますが感じるのです。

 

そして…東北に向けて、いつまでも被災者でいてはいけない、一緒にタチアガレ!がんばっぺ!と、

その姿をもって訴えかけている、というのは決して穿った見方ではないと思います。

そう訴え続ける姿は、まさに作品中の「アイドル」のWUGちゃんです。

(この並列する「共依存からの脱却」に気付いた時、まさにエウレカと叫びましたよ。)

 

この章のタイトルとして用いた「アウフヘーベン」。

アイドルでありつづけながら、アイドルであることを破棄する。

こんな普通ではありえないことを、WUGは覚悟を持って成し遂げようとしている。

どうです、3/8のSSAに行ってみたくなったでしょう?どう?どうどう?(ここだけよぴ感)

※アウフヘーベン…小池都知事で有名になった語。矛盾するものを更に高い段階で統一し解決すること。らしい。

 

むすびに…今まさに訴え続けている「願い」

 

まあ、ここまで長文を連ねたわけですが、「なんだこの妄想!?」という感想でもいい。

ただ、そういう妄想の余地があったのは、それだけWUGちゃんの6年間が奥深いものだったからであり、

もし妄想通りの「ステキな解散」だったら、本当に素晴らしいと、心から思えるのです。

 

青山さんは、解散発表直後にこう述べています。

「解散」って言葉は、どこからどう見てもキラキラしては見えないもん。

 

だから、「Wake Up, Girls!」っていう名前だけでも

あなたの心の中でキラキラさせられるように。

ゆっくりでもいい、

みんなが笑顔になれるように。

 

どんな喜びも、苦しさも、全部一緒に味わってきたワグナーさんと共に。

 

 

皆さんにとって、

ザワザワした心がワクワクに変わって、

みんなで笑顔でゴールテープを切られるように、

最初からエンジン全開でツアーを迎えるんだ!!

今週の総括・*・:≡( ε:)よぴ209。[2018-06-21]

ホントこの人すごいと思う(語彙力

いろんな人の思惑を巻き込みながら、本当にそうなってきている。

奥野さんがWUGの核なら、青山さんは触媒、というのは自分の勝手な印象。

 

解散しないことで失われるもの、

解散することで得られるもの。

それを天秤にかけて、WUGちゃんが下した決断。

それが端的に表現された、5周年衣装のタスキの言葉。

 

あの衣装を着る時、それは必ず意味がある。

4月の5周年ライブ。8月のアニサマ。FINAL ツアーpart1とpart2、11月のANIMAX MUSIX 2018 YOKOHAMA。

直近だと、1/29のアニュータゲスト回が直近かな?

あの衣装を着る度に、彼女たちは自らの言葉を間違いなく噛みしめている。

生きとし生けるワグナーさん、今一度、あの衣装の意味、感じ取ってみませんか。

アニュータ Presents 高槻かなこ 芹澤優の パーティー!パーティー!パーティ!

(タイムシフト視聴は残っている模様)

 

今の彼女たちは、初見でさえも、1回のライブで心をわしづかみにしてしまう。

それだけの覚悟、努力に裏打ちされた実力、そしてその自信をますます深めている。

わちゃわちゃと楽しんでいたアニュータゲスト回でも、

「SSAで歌う曲それぞれが、WUGとして歌う最後になる」(大意)

という発言に、あぁ、この人達は覚悟を決めてるんだな、と受け取りました。

もちろん、公演できる残された機会が1ケタにせまっているのもあるだろうが。

 

「真摯であること、正直であること、一生懸命であること。」

 

これは劇場版Beyond the Bottomのキャッチフレーズでしたが、

解散を迎えつつある今、ついにこの言葉を体得したんだと感じる。

そして、それによって得られた自信を証明するかのように、デビューから一度も為し得なかった、

オリコンランキングのトップ10入りを最後のアルバムで成し遂げた。

もちろん、今の彼女たちにとってはまさに「結果は後からついてくる」状態なのだろうが。

 

きっとSSAのステージ、中央に立った吉岡さんは問うでしょう。

「灰になる準備はできてますか?」と。

おそらく、彼女たちはその準備ができています。

そして、その灰から新しい未来を紡いでいくのでしょう。

さて、それを見届けるであろう人達は、どう受け止めるべきでしょうか。

彼女たちと「向き合う」のでしょうか。

ここまで書いてきた自分は、そうではないんだ、と感じています。

 

*******************

 

最後に手前味噌ですが、1/30深夜のヨルナイトを見た自分のコメントをそのまま載せます。

鷲崎健のヨナ×ヨナチャンネル〜水曜日〜[2019/01/30]

 

※現在タイムシフトが消えているため、投稿者のご了解を頂き、

最後に読まれたメールの内容が載せられたツイートを引用します。

 

ホテル野猿 2019年1月31日 08:41

朝起きて修正しながらTL追ってたけど、オマケの最後のメール、これホント掛け値無しの奇跡なんじゃない?

WUGちゃんたちの決断がなければ、呼びかけがなければ、この人は一生在宅だったかも知れない。

人一人の人生を動かすのって、それ相応の覚悟が必要なんだよね。

大人の事情とか関係ない、正真正銘の本気の気持ちだから、きっと伝わり、動かせた。

夜空にもう一つ星を輝かせたこと、誇りに思って欲しい。

 

2019/3/8(金) さいたまスーパーアリーナ。
Wake Up, Girls! FINAL LIVE ~想い出のパレード~。
約束の地で、約束の時、7人は確かにそこに生きていました。

もしかしたら、この記事に後から触れる方もいるかもしれません。
あの場所に、あの時居た自分が確実に言えるのは、
「7人は自らの意思で扉を開けた」ということです。
(ツアーパンフには理由の示唆があったらしいですが、
買えてないので読めてません!でも、これは確信してます。)

今日は3/11、8回目のあの日です。
あの日が来なければ、失われなかったものは甚大にあります。
でも、悲しみから得られた大切なものも必ずあります。
3/8も同じです。確かに声優ユニットのWUGは終わりました。
でも、それと引き換えに大切なことを多くの人の心に刻み込んでくれました。

青山さん曰く、今日は第二章の3日目です。
一緒に進みましょう。全身全霊で生きていきましょう。

 


 

トキノドロップさんの記事連続投稿企画「はじめましてのパレード」に参加しました!(6/21)
素敵なテキストばかりですが、自分のテキストに直接飛びたい方はこちらから↓
ホテル野猿 / あなたの第二章は何色ですか? 〜Wake Up,Girls!にかこつけてChouCho語り〜
(一応ちゃんとWUGのことにも触れているので石を投げないで下さい…)

 

外部リンクだけどごめんね!自分のテキストもっと読んでみたいかたはこちらへどうぞ~

ホテル野猿のWUGテキスト・ポータルページ

 


※1

WUGの人気を量るのなら、CDの売上だけでなく、

ライブやグッズ収益を考慮に入れるべき、という声があるかもしれない。

ここで注目して欲しいのは、WUGの運営が、

エイベックス(レーベル)と81プロデュース(事務所)の

共同によるものだということだ。

詳細な契約内容は知る由もないが、CDやアニメなどのパッケージ、映画の興行収入は前者の領分であり、

メンバーのグッズなどは肖像権もあるので後者の取り分が多いはずだ。

(そういうアイドルビジネスの業界周りで働いていた経験もあるので、おそらくこの見立ては正しい)

おそらく出資額はエイベックスが多い中、前者と後者の売上のバランスが崩れたら、どうなるだろうか。

という意味で、CDの売上を基準にしたのである。

 

 

※2

 奥野さんの「Hallelujah」という言葉ですが…

おそらく、Mr.Childrenの曲の方を意識したんだと思い ます。(白旗)

ただ、そのミスチルの曲がどういう意図で制作されたかというと、

1984年にレナード・コーエンによって書かれ、 多数のアーティストにカバーされた、

洋楽の曲を念頭に書かれたことは間違いないと思います。

(ミスチルの方の前半の世界観を味わってみると明らか。)

なので、洋楽の方の歌詞を解釈した本文は、 奥野さんの葛藤の核心を突いてると思います。

 

その一方、ミスチル曲の後半は、 洋楽の先の世界が描かれたアンサーソングとなっています。

奥野さんは、そのアンサーにWUGの未来を願い、 たすきに掲げたのでしょう。

同時に、 WUGちゃんはWUGちゃんなりのアンサーを今は導き出した、 と自分は感じています。

 

(SSA上映会が中止になりましたが、BD同時再生を自宅で行いませんかという企画です)

 

(WUGの記事を書こう!というリレー企画。)

(今からWUGに触れるなら?という時の情報まとめ)

 

 

wugに関する記事まとめはこちら

九州の片田舎に住むただのアニソンオタク。モットーは広く浅く。
…だったはずだが、うっかり声優の沼に片足突っ込んでしまう。
地方のイベントの少なさにやり場のない悲しみを感じている。
いろいろな情報を仕入れては勝手に妄想を繰り広げるのが得意。
(↓のしつこいくらいのコメント追記を見てもらえば分かるかと)
よく聴くのはKalafina、ChouCho、angela。
mixi日記の新しいテキストがアクセス少なくてちょっと悲しそう。

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