WUG FINAL熊本の思い出。水色の光に想いを込めて。

Wake Up, Girls!

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個人的に思い出を振り返る内容。ライブ以外興味ない場合は2日目まで飛ばしてね!

セットリストはありません。ネタバレもほぼありません。

 

 

 

 

 

1日目。熊本へ前日入り。

はじめての飛行機。

自分で予約して自分で手配した。

 

 

めっちゃ不安だったなあ…
昼頃にはもう空港にいて、時間潰すのに苦労した。とりあえずまゆしぃへのお手紙を書いていた。

飛行機もアホみたいに揺れて怖かったー。
その中で手紙書いたのがなんかこう墜落する飛行機の中で書く手紙ってこんな感じかなと。

途中、ソロイベの曲を聞いてました。
わたしの樹を聞いてたら着陸。

「与えられたものを 返す時間だ さあ」

ここでイヤホンが抜けました。
この続きは熊本で聞けたらいいな、と思った。

 

 

 

熊本ついたら、とりあえずバスに。

 

友人(このとき飲みでしか会ってない)がラーメンに誘ってくれた。

とりあえず市役所にレンタサイクルをもとめるけど見つからず…。

 

レンタカー借りてインターチェンジ近くの龍の家へ向かう。DJは私だ。

めちゃくちゃおいしかった。

お肉美味しいし、スープも麺もめんまもたまごも!
おしぼりの袋がくまモンで、よっぴーはこのくまもんを最初に熊本に帰ってきたとき見るのかなあ。と考えて感慨深くなっていた。

 

 

ここにしかない味だった。関東でこれは食べられるだろうか。

さがしゃあるんだろうけども、熊本でこれを食べることに意味がある気がした。なんか、すごく、ローカルな味だ。
私はこの味に熊本を感じたし、お客さんが多い!!!

そのことに地元の人の愛が見えた。ローカルフードってこういうものなのかも。

 

観光客価格じゃない感じ。

 

 

その後、カフェへ。

 

 

なんていったかな、洋館みたいなカフェで、すごい雰囲気良さげだったから友人が気になりますね、と。

行くか?行くか???と煽りつつ「行きましょう」となった。

 

中に入ると、レトロな雰囲気だった。
古い建物のようだけど、いろんなものがこだわりをもってそこにいる。
そんなふうな感じを受けた。

カウンターでせっかくだから店主と話しながらお茶したかったんだけどもテーブルを通される。忙しかったのだろう。

 

メニューはちょっとわかりづらいけど、甘そうなのやケーキがたくさんあって、その上でコーヒーもこだわりがあるのがあって…全部頼みたい!と思った。

 

でもさすがに熊本ラーメンに餃子セットがお腹の中にいるのだ。さっさと諦めて一品を頼むことにして、選ぶ作業に入る。決まらない。どれも美味しそうなのだ。

というか写真はチープなのだが、文字列とこの空気感だけでなんとも食欲を誘ってくれる。

 

こいつやりおるわ、と思いながら店員さんに助けを求める。

店員さんを呼んで出てきたのはカウンターのお姉さんだったから、もしかしたら店長だったのかもしれない。

 

本日のケーキ、ミニデザートの説明を受ける。でもなんだろ、入ってこないんだ…

美味しそうな名前がたくさん出てきて…右から左に…

結局頼んだのはミニデザート4点盛りセット。ここまででだいぶ頭の体力を消耗した。

かわいい入れ物に入った砂糖、シロップがテーブルに運ばれ、それからアイスコーヒーがやってきた。

 

なんかこう、優しい味だ。トゲがない感じ。

デザートが来るまでのその間、真面目な話をやたらしてしまった。

地元には美味しいものもあるんだけども、自分の知らないところは埼玉じゃないのだ、という話。
どうにも東京よりここは空気がゆったりしてる、という話。

昔旅行に行ったスペインの湿度が低くて日陰が心地よかったあの空気感はなんだったんだろう。それはシエスタや生産性が関係ありそうという話。

スペイン北部と南部で工業と農業の役割分担がされてて、食料自給率という点でエコシステムとして完成してはいるけどお互い仲が悪い話。

日本は関東に一極集中が進んでて、その上でせかせかしている話。今日は閉店です、の張り紙があったら諦めるし、みんなもっと休んだらいいのに、なんて話もした。

 

このへんでデザートプレートが来た。

真面目な話にはこの甘さがありがたかった。

だったら真面目な話なんてやめたらいいというのはあるかもしれない。それでも、話したいことがあった。

 

 

被災地でライブをやる意味の話。

今朝、1月4日に震度6弱の地震があった。それでもここに来た決意。

 

なんだったら、大きい災害が起きてもここでボランティアして帰るつもりでいた。

これまで各地であった大きい災害に、私は何もできなかったから。

WUGや、よっぴーは心配してないだろうか。

きっと緊張していたり、不安だろうけど、

それでもきっとどこでもワグナーはついていってくれるし、私もついていく。できる限りだけども。

 

そんなところでお店を出て、宿に向かう。

大通りに出ると路面電車と対面。ほぼ路面電車を見るのは初めてだ。動画まで撮ってしまった。テンションが振り切れている。

 

 

二人して宿は同じで、駅前の商業施設の1Fをまるまるカプセルホテルにしたザゲートクマモト。
ここには浴場はない。シャワーがあるのみだ。

せっかくだからお風呂に行こうか、という話になった。

 

いろいろ歩きながらお風呂を探してたけど、結局龍の湯、という銭湯に行くことにした。

 

 

龍の家、龍の湯でダブルドラゴンだ。銭湯へ。

 

 

ドラゴンダンスを踊りながら住宅街を歩いていく。

ほんとにあるんかいな。と思っていたらあった。

 

なんとも、住宅の一つっぽい見た目だった。

友人がこのへんの住宅はみんな風呂ありそうですよね、と言った。私もそう思う。需要はあるのだろうか。

中に入ると、番台?のおかあさん(おばあさんというには若い)に料金を払う。

書いてある料金と違って安く、しかもタオルを貸してくれた…安い……。心配になる。

 

震災で地域の銭湯は一律値上げをしたらしいが、ここはそのままなのだそう。

 

関東から来たんですよ、と軽く挨拶代わりに言う。ライブがあるんです、仙台で活動してるアイドルの。そのメンバーの一人、青山吉能って子が熊本出身なんです。

…なんて話を、脱衣所の戸の前でおとうさんにする。(おじいさんには若い)

ほう、スマホで調べとくわ。という言葉にお礼を言って脱衣所に入る。

 

ものすごい銭湯感だった。古い。狭い。でも、日常を感じた。心地良い。

浴場もちょっと広くはない。浴槽は小さいのがみっつ。つながっている。それとサウナ。

洗い場だって6つくらいしかない。

 

でも、二人で来るにはちょうどいい広さだった。おそらく最後のお客さんになってしまった。

その前のお客さんが一人出ていくのとすれちがった。常連さんが回してるのかもしれない。

家にお風呂があっても時々来たくなるような場所だった。

 

とりあえず頭と身体を洗う。ボディソープもシャンプーも備え付けられていた。いたれりつくせりだ。

そういえば石鹸も売ってたけど、どうしても個人用のがないと嫌な人向けで売ってるんですって言ってたな。かゆいところに手が届きすぎる。

 

とりあえず、真ん中の浴槽に入る。熱めだ。

どうやらぬるい、熱い、水風呂の順に並んでいるようだったけど、

なんでこの順番になっているのかはわからなかった。

友人が入ってるぬる湯にゆっくり身体を沈める。ちょうどいいというか、いつまでも入っていられる温度。

 

熊本に来て一日目だけどすでにHOME感出てきた!と二人で目を丸くしていた。

なんだろう、この実家のような安心感。

私の実家はもうないし、実家にこんな風呂がある家は絶対ヤバいのだけど、それでも実家感と言わざるを得ない説得力がそこにあった。

 

サウナにも入ってみる。暑いのは苦手だが、サウナとかお風呂の暑いのは得意なのだ。

そこそこ長いこと汗をかいて、ぬる湯へ戻る。しばらくしたら熱い湯船。

なんか子供みたいになってきた。アラ○○ですよわたしは。

 

二人して勇気を出して水風呂に入る。意外とぬるめだ。

絶望的にギリギリ来る冷たさではない。案ずるより産むが易し。

水風呂の中で体育座りしながら友人と会話をする。

「歳を取るスピードってありますよね。」

「精神的な歳を取るスピードって、それぞれあると思うんですけど、なんかwugに出会ってものすごくいい意味で歳を取ってる気がします。それでもまだ大学生くらいのイメージ」「水風呂でする会話じゃないっすね…」

 

 

水風呂を出て、ぬる湯へ。ぬるい。今度は熱い湯船。そして水風呂…

ああ、やばい。これは無限ループに入ってしまっている。

気付いた時にはもう身体がその三層式命の洗濯機、もとい湯船にハマってしまっていた。

「これはアカン。出ましょう」さっきのご夫婦にも迷惑をかけるわけにはいかない。友人の鶴の一声。

ここで退散することにした。

 

「ウェイクアップガールズってんだね、さっきの子」

おとうさんが調べてくれていた。さっきいなかった息子さん?が二人くつろいでいた。

「あした、熊本市民会館でライブあるんです」「熊本楽しんでってね」「いつか、また来ます。いいお湯でした」なんてやりとりをして建物の外へ。

とんでもなく身体がポカポカしている。コートを着れないくらいあったかかった。

 

 

そういえば牛乳的なものがここにはなかった。

 

入口のダイドーの自販機には流石に入っていなかった。

二人共同じ熊本駅の前にあるホテルを予約していたので、とりあえず駅まで歩き出す。

 

「スーパー銭湯とかのビン牛乳って個人的にはお約束感強すぎて、めちゃくちゃ美味しいって感じじゃないんですよね」「あーわかる」なんて会話をしながら通りがかった信号つき横断歩道。

 

その前に自動販売機がやたら並んでいる。自動販売機、好きなのでやたらと見てしまう。

コカ・コーラ。サントリー。ダイドー。アルコール…?酒屋かなここは。

とか、考えている目に、紙パックの自動販売機が飛び込んでくる。

 

 

売られているもの。大阿蘇牛乳、100円。

聞いたことない牛乳だ。きっとローカル牛乳に違いない!

即座に財布を取り出してガチャガチャと硬貨を探す。……ない!!硬貨がない!!牛乳は目の前にあるのに!!

ここで自販機に背を向けて、横断歩道に向かう。

大人の私が妥協を始める。ホテルには地酒の焼酎含む飲み放題が1時間1000円であって……

 

信号待ちをし始めた横で、「あった!」という声と激しい足音。

友人が自販機へと駆け出す姿だった。ずるい!!

私も財布を必死で探すと、ポケットの中に100円玉が一枚。

 

全速力で自販機へと駆け寄って、硬貨入れを手探りで探して100円玉をつっこもうとする私は自販機からしたらゾンビか追い剥ぎに見えたことだろう。

ここが現代の羅生門だ。

かくして、我々は動線が引かれ膳立てされたビン牛乳ではなく、パック大阿蘇牛乳を偶然探し当て、渇望し、自らの手で勝ち取ったのである。

 

 

ストローを突き立て吸う。

風呂上がりにこのスタイルで牛乳を飲んだのは初めてだったけど、めちゃくちゃうまい……涙が出そうなほどだった。

ストローだからうまいのか、元々うまいのか。

いずれにしても常温保存可能大阿蘇牛乳、恐るべし。

 

途中別の自販機でからっからになった喉にスコールを流しながら、30分ほど歩いて熊本駅に到着した。

私は日常的にそこそこ歩いている距離だけど、他の人はどうだろう…と思う距離だ。

 

次からは交通機関を使うべきだ。

ホテルに着いて、ロビーで翌日の予定を決める。

友人が熊本駅のファミマで買ってきた熊本ワインをホテルの紙コップですこしいただく。

最低の飲み方かもしれないけど、なんだか私の身の丈にはあってる気がした。

香りは木の実みたいなのがしっかりあるけど飲みやすくていい…と思ったら、コーラが出てくる。

赤ワインのコーラ割、カリモーチョだ。

昼間のスペインの話に出たので用意してくれたらしい。めちゃくちゃ飲みやすくて危険だった。

明日早めに出ましょう、と話をして寝た。

 

 

はずだったが、眠れなかった。ライブの前の日は眠れないのだ、私は。

緊張と、わくわくで頭が冴えてしまう。その結果体調が悪くなってしまうのはなんとかしたい……

そして朝を迎える。

 

二日目、幕が上がるFINAL TOUR part3 KADODE

 

朝起きてTwitterを見ると、もうかなりの人数が並んでいるらしい。

準備をしてとっとと出る。友人には先出るよーと連絡をして、路面電車に飛び乗る。

ホームが2つしかない。

システムはよくわからないが行き先はすごくわかり易かった。

 

Google Mapで調べた最寄りの駅に降りると、鳥の群れがまず目についた。

この鳥もどこかへ向かうのだろうか。家に置いてきてしまった4THツアーのTシャツ。

鳥をモチーフデザインにしていて、巣立ちがイメージできてすごく気に入っているのだ。

…でもこの鳥たち…カラスは、どこかに旅立つことはなさそうだ。

どこにも行けず、このへんに住んでいるのだ。

 

繁華街が近く、ゴミを荒らしていた。彼らのご飯時だったのだろう。

体調不良でお腹が痛かった私はお手洗いを探して歩いていたけど、

全く開かないファミマのトイレや、壊れた吉野家のトイレ、中で吐いてる人が多く見られるので早朝は使えないと張り出されているセブンイレブンのトイレ…

 

この辺りの街の様子に地方の繁華街らしさを感じていた。

うまく表現できないけど、なんだか投げやりになっているような、そんな悲しさのようなものを感じた。

 

 

結局会場付近のトイレを見つけてなんとか生還したあと、友人とははぐれていたので、別の友人のワグナーさんと話す。

WUGちゃんの存在は美しいけど、自分の存在は美しくない、どうやって生きていこうか。そういう彼に、

「そうやって悩み考えているあなたは人間らしさに満ちてて美しいし、WUGにも人間らしさを感じて美しいと私は思う。一元的ではなくて、いろんな形の価値や美しさがあると思うよ」なんてことを言った。

昔の私じゃ考えられないことで、WUGに出会ってからの私が見つけた答えだった。私も、言うようになったなあ。

WUGはきっと求める何かの形で現れる。

 

WUGのオタクによる「Wake Up,Girls!のあるきかた」
受け取った物語があなたにとってのWUGです。 まずは曲とライブ映像だけでも大丈夫です。三次元から入っていくのもおすすめ。 2次元、3次元に分けて情報をまとめています。

 

 

そこに来たもう一人の友人(物販には私が先に並んでたので、順番変わって全部まとめてお願いした)、

それとご飯を熊本で食べようと約束してたワグナー歴一年くらいのゆかいな友人の四人でラーメンを食べに繰り出す。

…どこに行くんだっけ…と思ったら龍の家だ!!!2日で2店舗を制覇してしまった。

 

 

熊本ラーメンはこの市街の店舗限定らしいので、注文して食べる。

実は初対面の組み合わせもあったんだけど、知りあいが知りあいと繋がっていく感覚って不思議だ。

 

会場の入場開始時刻。

 

客入れBGMを聴きたいと思って早めに入場したら、聞き覚えのあるBGM……

原点回帰。そう私の推し、まゆしぃこと吉岡茉祐さんは言っていたけど、こりゃ真面目に向き合うつもりだ、と思った。

 

席について、ライブの準備をすすめる。

開演前の大田邦良役、下野さんのナレーション。part3はこれでやるようだ。

みんな初めて聞くからか、すこしびっくりしてた。

 

すごくよかったんだけど、身体に染みていくライブだったな、というのが昼公演の感想。

それに対してあれ、なんか大丈夫かしら。とほんの少し不安になったところはあった。

爆発的な消化できないくらいの想いを叩きつけてくるのがここ数回のWUGだったから。

(夜公演はちゃんと下で書きます)

セットリストも懐かしくて。振り返ればナレーションも懐かしい雰囲気だ。

1ST,2ndあたりのライブツアーってこんな感じだったような気もする。

でも、最近のライブの、言葉じゃ収められないほどの熱量はあっただろうか…。

part1,2を全部見てきた私は、こんな歌い方もあるんだ!表現力こんなにすごいことになってるやばい!ってポイントをいくつも見つけることができた。

けれども終わりに向かうためのステージだとも思えた。

総決算。隠し武器は新曲だけ、あとは全力投入。

part1,2で遊ぶわけじゃないけど、終わりを控えたユニットとは思えないくらいの挑戦を続けてきた。WUGもワグナーも公演ごとに進化してきた。

そういう意味では、実力勝負と言えるのかもしれない。

 

夜公演が開演するまでの間、熊本城を一周することにした。

 

阿蘇牛乳のブルーベリーソフト食べて、

サラダちくわ食べて…そして、熊本城の崩れた壁や屋根を見た。

想像以上にやられてんな、という言葉がこぼれた。

この街の誇りや、大切なものだとしたら、こうして傷を負ってしまうことが、なんとも苦しくて辛かった。

復旧工事も時間がかかるようで、あれから2年たった今でも、熊本城の姿に痛々しさを感じた。

ここの人たちは熊本城をどう思っているんだろう。

 

会場に戻ってすぐ座席へ駆け込む。

 

WUGの熊本、夜公演が始まる。

 

さっきの心配が嘘のようなステージだった。

何がどう変わったのか、客観的な何かが変わったわけじゃないのかもしれない。

でも、背負ってる何かや、焦りや不安が、いい位置に収まったように感じた。

 

 

part2から地続きのライブ、のようにも見えたし、

今からWUGの歴史を振り返るようにも見えるライブ。

企画コーナーは、どんなものになるだろう。昼公演と少し変えてくるのかな。

途中までは昼公演に近い内容だった。

でも。

青山吉能の手紙。

 

 

『Wake Up, Girls! FINAL TOUR - HOME - ~ PART III KADODE~』熊本夜公演レポ | アニメイトタイムズ
【アニメイトタイムズ】

 

 

美味しいものも食べて、楽しい思い出も出来て、熊本を好きになったからこそ。

 

 

すごく後悔してるのが、伝わってきて胸が痛かった。

 

熊本が嫌いだった、という青山さんを昔ソロイベントで見てるんですよね。

わたしの樹。大好きなピザポテトを緩衝材にして実家から届く熊本からの想い。熊本への想い。

 

ふるさとのあって当たり前の何かが、外に出るとそれがない。

その感覚は知っているつもりだけれど、その当たり前を大切にできてるだろうか。

wugはもう当たり前じゃない。今までだって、あって当たり前の存在じゃなかった。

当たり前のライブはない。そうwugちゃんが言い出したのは去年はじめあたりだったろうか。

 

ワグナーの前ではおちゃらけて元気な自分でいたかった。

その言葉を聞いて、思うところはあって。

 

青山吉能さんは求められる役割を、実はいつもやってくれているんじゃないかと思ってました。

よっぴー、mcですごくいいことを言おうとするんですよ。言えてるんですよ。本質的にいいことに触れてる。

でもちょっと言い間違えちゃったりして、そこでみんな笑っちゃう。そういう役割を求められてると思ってそうしてる部分はあるのかなと…。

横須賀公演のよっぴー、めちゃくちゃいいことを言ってた。

その時、みんな黙って聞いてた。黙って聞いてたらとんでもない名言製造機なんだよ、と思うんです。

エモエモのエモスティックインフェルノに到達してるんですよ、たぶん。

(これは横須賀公演の時に書こうとしてやめた内容なんですけども。)

 

自分の想いをちゃんとワグナーにぶつけてくる人だからあんなに熱いMCになるし、愛される。

たぶん本当に想いを打ち明けてはいけないような、悪い人にはそうしないんじゃないか、そうであってほしいと思う。

誠実に愛や感情をぶつけてくるからこそ、青山吉能に巻き込まれるんじゃないか。

 

WUGは触れた誰かを物語の語り手にしてしまう。

当事者であり共犯者の関係になると思うんだけど、そういう意味でものすごく青山吉能ってWUGだ。
WUGのリーダーはものすごくWUGだった。

そういうイヤラしい計算抜きに、目の前にいる人に誠実に向き合ってやり遂げる、やり遂げるまで努力することができるのって本当にすごい。

その姿は誠実で、一生懸命で、多くの人に愛されるはず。

 

熊本で聴くわたしの樹はディファ有明とはちょっと意味が違って聞こえた。

 

背景には熊本の風景が映し出される。

 

私もその風景を知っていた。

たった数時間だけど、見てきた。

 

青山さんは涙で声を詰まらせてしまったとき、がんばれ!という声も聞こえた。

岩手公演の合唱のことを思い出す。
「がんばってねと、かんたんにいえないよ」。

きっとその人のがんばれ、は心から飛び出した言葉だったんだと思う。

 

 

WUG岩手昼公演で起きた奇跡。イーハトーブはここにあった
もしこれが最後のライブだったとしても、 最高の思い出はここにあったって自信を持って言える このまちは寒いけれども 雪の中を進む眠れない夜行バスを降りると思わず笑ってしまった。あんまりにも寒い所に来てしまったものだと笑わずにはいられなかった。...

 

わたしは一緒に歌うことはできなくて、

ただ、青山さんが泣きたいなら泣いていいとも思ったし、

このステージを歌いたいならその手助けがしたかった。支えたかった。

あなたは一人じゃないよ!みんながついてるよ!って心から叫びたかった。

何か、何かできることはないか。そう考えてワグナーブレードに水色を灯した。

たぶん、みんな同じ気持ちだったんじゃないかと思う。

あの水色の光がぽつぽつとふえていく風景は純粋な想いと優しさでできていた。

 

 

そこからちょっとしたらものすごい声の出てるよっぴーになるんですよ。

あのときよっぴーに少しでも気持ちが届いたなら、と思う。

 

「与えられたものを
返す時間だ
さあ             」

わたし、飛行機で熊本に降りたときここから先は「ここ」で聴きたいと思ったんです。

 

見事に「ここ」、熊本で

Wake Up,Girls!の7人で歌われたそれは、

ワグナーと作ったその風景も合わせて、忘れることができない。

「誰かのために願う
贈りたいのは願い事ひとつ
しあわせでいてくれますように」

ワグナーの心に「わたしの樹」は根付いて、花開いた瞬間がそこにあった。

だから、わたしの熊本の思い出には、「わたしの樹」の5分間が真ん中にあるのです。

そのあと、「みんな、笑って!」と言ってくれたよぴ。

そこからの会場のテンションとかは本当に、さっき書いたような心配が飛んでくようなものだったんです。

 

最後のMCの言葉。「みんなも生きてください!」

地震があったこの場所では重みも変わってくるのかもしれない。

だからこそ、この言葉が力強くて優しい意味を持って聞こえた。

 

 

 

 

気が向いたら続くよ!

>day3:黒川温泉編

>day4:なんじゃもんじゃとホテル飲み編

>day5:会場推しで号泣編

 

 

 

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