令和三年、よく晴れた日にティガレックスを野に放った

ゲームコラム

ティガレックスにはひび割れた大地がよく似合う。

令和三年の4月の終わりごろ。目を覚ますと空がずいぶん晴れている。ティガレックスを野に放つにはいい日だろう。

コロナでドタバタしているえらい人たちに呆れて日々が投げやりになっていく人をたくさん見かけた。私もその一人なのかもしれない。とはいえティガレックスを野に放つというのは、以前から考えていたことではあったからそこまで頭がおかしくなってはいないはずだ。

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突然ティガレックスの話をします

写真の右側、黒い台座の上に乗っかったのがティガレックスだ。

彼が登場する「モンスターハンター」シリーズは、身の丈ほどの武器を振り回す身体能力を持ったハンターを操作して全長2mから30mくらいの強力なモンスターと対峙するスローライフ狩りアクションゲームだ。モンスターハンターの世界にはちゃんとした生態系があり、植物も虫も存在する。草食のブタみたいなモンスターとか、マンモスっぽいモンスターもいて食肉や皮革を利用されたり、大きいのは車を引かせて交通手段になる。

その生態系のピラミッドには飛竜種……いわゆるドラゴン的なモンスターが上位に君臨している。彼らは大体狂暴、そして肉食である。空を飛ぶ能力を有する場合も多い。生態系に存在するほかのモンスターを捕食する立場であることがほとんどだ。飛竜を食べる古龍種もいるので生態系の頂点、というわけではない。ゲーム的にも古龍種のほうが強く設定されている……のだが、僕はモンスターハンターの顔ですみたいな面構えのやつばかりだ。

「ティガレックス」は始祖に近い飛竜種という設定で、飛行能力は退化しているがジャンプして滑空したりはできる。二足歩行もするけど戦うときは四足歩行でダバダバした感じで突進してくる強靭なフィジカルを持ったモンスターなのだ。生態系のかなり上位にいるとても狂暴かつとても強力なモンスターとしてプレイヤーの前に姿を現す。

「モンスターハンターポータブル2nd」で初登場、パッケージを飾るモンスターとして新登場した。雪山で遭遇するティガレックスの姿と強さを、2ndのアップグレード版である大ヒットを記録した 「モンスターハンターポータブル2ndG」 で初めてモンスターハンターに触れた人なら強烈な記憶として思い出せるだろう。

その後のモンスターハンターシリーズにもその暴力的な強さ、ムキムキな見た目が人気で度々登場している。最新作モンスターハンターライズにも登場する。その前作のモンスターハンターワールド:アイスボーンにももちろん出てくる。ほぼ常連というわけだ。

もう一度ティガレックスの話をします

YouTubeにアップロードされている訓練所ティガレックス動画の一つを参考に引用した

初めてティガレックスに出会ったときの話をしよう。

当時それはもう、とにかくメチャクチャ恐怖の対象であったのだ。だってメチャクチャ強いから!!!

  • 慣れないと初見じゃ避け切れないダバダバ突進。避けたと思ったらターンして帰ってくる
  • 全方位に攻撃判定のある回転攻撃。動き回らないからと調子こいて殴り続けるとぶっ飛ばされる
  • 下手にガードしようものなら多段ヒットの岩飛ばし。削りダメージで倒される
  • やたらデカいガバガバ攻撃判定。避けたでしょと思ったら残念避けれてない
  • 回復しようと少しでも距離を取ろうもんならしっかり避けにくいダバダバ突進で追撃
  • 見た目がガチでムキムキで殺意が高そうでとてもコワい
  • 攻撃するべきなのか逃げるべきなのかの判断を明確にしないとやられる
  • 回復アイテムだけではなく回復時間を稼ぐアイテムなどを使わないとつらい。
  • モンハンに慣れてないうちはとにかく脅威

一人じゃ倒せなくて友人呼んで倒してもらったことも何度もある。最終的にティガレックスを倒す!ということ自体が目標になり訓練所で100回くらい倒されながら動作を覚えた。気が付いたら全武器訓練所クリアができるようになっていた。つまり、上達したのである。

そういうわけでティガレックスとはいわば戦友というわけだ。こちらが勝手に思っている一方通行の感情ではあるのだが。

私とティガレックスの関係についてはネルギガンテの記事でもなぜか触れている。

突然のティガレックス情報で頭がいっぱいだと思う。

読者の方がなぜそんなティガレックス情報の洪水を浴びせられたのかというと、そのティガレックスのフィギュアが私の手元にあり、これから私はそれを野に放とうとしているからに他ならない。

言うなればこれは結婚式で流れる新郎新婦の動画でありガマの油売りの口上。

ゲームの中でさんざん見てきたように、ティガレックスには雪山も荒野も似合う。

だけれど、咲く花の隣をなわばりにしている姿を一度見てみたかった。ゲームの世界ではなくこの現実世界にフィギュアという形で存在することができたのだから、そういうこともできるのだという可能性を感じてみたかったのだ。正直なところそれ以上の深い思考はない。

私はティガレックスを野に放ちたかった。野原を駆けるその姿を見てみたかった。それで十分だろう。

ティガレックスを野に放つ

いよいよその時がやってきた。

さて、彼の前腕には台座を固定する棒がついている。彼が台座の上のフィギュアである証拠である。これをデザインナイフで切り飛ばすことにした。これで彼は台座とのつながりをなくす。そうして彼は地上を走り回れるようになる。

入刀

すこし痛そうとか路上でしゃがみこんでデザインナイフで何やってんだとかいろいろ思うことはあるのだがとにかくこれは儀式として必要なことだから仕方ない。

作業中、一台の自動車が通って不審がる目線を感じたがあまり気にせず作業を進めた。

そして儀式を終え、大地を踏みしめる準備を終えたティガレックス。

彼をおもむろにタンポポのそばに……解き放つ。

そこにあったのは生命だった

野に放たれたティガレックスをよく見たい。でも肉眼で見るには非常に難しい。なぜなら地べたに顔をくっつけないとベストアングルで彼の姿を視界に収めることはできないのだ……

ティガレックスのサイズは思いのほか小さいのでただしゃがむ程度では真上から見下ろすような形になってしまう。

代わりにスマホを地面にくっつける勢いで下げて、その画面を見ればいいということに気づいたのでしゃがみこんで写真を撮る。コスプレ撮影のローアングラーってこんな気持ちなのかな……とよくわからない想像をしそうになるくらいの低姿勢、地面すれすれにスマホを構えての撮影になった。

残念ながら肉眼でその姿を収めることは難しかったのだが、ずいぶん生命力溢れる写真が撮れたように思う。結果としては悪くない。

ティガレックスとタンポポの貴重なツーショット

肉食のティガレックスがタンポポのそばを根城にするというシチュエーションはモンスターハンターの世界では何となく考えにくいようにも思えるが、私が見たかったティガレックスの姿はそこに在った。

なんだ。ティガレックス、意外と花が似合うじゃないか。

花や植物があって、草食のモンスターがいて、それを食べるティガレックスとかの肉食のモンスターがいて、それもやがて朽ちて花になる。命が繋がっていくその流れをこの風景を見て感じた。生命は続いていくために終わりがあるのかもしれない。思った以上にモンスターハンターの世界だけではなくもっと大きなものを見ることができた。

ティガレックスを野に放ったらどうなったか

ティガレックスを野に放ったら思っていたより感傷的になった。その存在感やモンスターハンターの世界における役割を近い距離で想像することができたりと、とても興味深い体験ができた。

推しモンスターがいたらぜひ野に放ってみてほしい。

普通に飾るだけでも造形の凄まじさ、存在感を楽しむことはできるが、野に放つと一層推しモンスターを好きになれると思う。想像する機会を手にすることで、ゲーム内で描写されない彼らの姿の解像度がグッと高まるはずだ。

せっかくなので調子に乗って地面がひび割れたところにティガレックスを連れて行った。突然荒野っぽさが出てきてしまった。これもかっこいい。ダバダバ走り回っている姿が目に浮かぶ。かっこいい、を探すだけでもとても楽しい。こういう遊びができるというのも一つの発見かもしれない。

ひび割れた地面の上も似合う

台座との接点を切り飛ばすかどうかは実際手にして考えてもらうとして、デザインナイフは100円均一で売っているのでそれを使ってもらえればそれなりに綺麗に作業ができる。その作業は自宅で行ってほしい。

野に放ったあとのティガレックスは責任を持って連れて帰りました。

野に放ったあとはちゃんと連れて帰ってあげてほしい。そこはティガレックスとの約束だ。モンスターが野生化したら危険であることは間違いない。生態系を破壊してしまうはずだ。

(本記事で取り扱っているのは界隈によっては野外撮り、野外撮影、野撮と呼ばれる行為です。
周囲の人に迷惑のないように楽しんでいただきたい)



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