全力で売れる作品。すごいですよ。でもちょっと大人気なくない!?
ゾンビランドサガのここがすごい!!!
売れる要素をざっと書き出すと
- アイドル×ゾンビ。話題性。
- 一定水準以上の作画なので崩れない>女の子がかわいい。作画崩壊で話題になっても良い客はつかない。
- 先が読めない脚本。
- 話題作りとしてネタバレ禁止の上映会を先行して行う。
- AbemaTVで配信することで地域による視聴しづらさを超えられる。
以前にも書きましたが、
売れる要素をしっかり抑えてないと絶対コンテンツとして売れることはないと思っていて、
その上で売れるか売れないかは運ですが。
そういう点では売れる要素は抑えた上で、露出を増やす事が出来ています。
ゾンビランドサガ、間違いなくマーケティングを全力で意識した作品なんですよ。
一話見ての感想は「相当売るの上手なところが頑張ってる」「すごい研究されてる作品」でした。
ほんとその辺すごいなーと。
やるべきことをちゃんと出来ててほんとすごいんです。
売るならちゃんとやらないといけないことではあるんですけども、
その上でヒットを目指した作品という印象です。
それと見ててですね、なんか某アニメに似ている気が。
ゾンビランドサガ、実質WUG説
正直アイドルアニメとしてなオーソドックスな展開なのだとは思いますが、
そのため被った、という”たまたま”にしては似ている所が多すぎるんです。
並べていくと、
- 地方都市アニメ
- メンバーが7人
- エイベックスが関係
- ゾンビランドサガ2話で旅館 ≒ 2話でスーパー銭湯でライブをやったアニメが…
- 愛ちゃん ≒ あいちゃん
- 田中美海(しかも喧嘩を止める役割に)
- 元ヤンキーがメンバー(漫画版でヤンキーが友達程度ですが)
- 元アイドル、業界のプロがメンバー
- アイドルと狂言回し担当のプロデューサー≒丹下社長+松田
- 謎の記者
- ゾンビランドサガ6話の展開(価値観の違い)
(こじつけレベルのものもあるんで話半分にどうぞ)
そして、
ゴメンネガールズ ≒ ツアータイトルがごめんねばっかり「Wake Up,Girls!」
アイアンフリル ≒ 「I-1 club」のもじり?トップアイドル…?
ここまで出てきたら言い逃れ出来ないレベルすぎる。
もうどうやってもこれは「Wake Up,Girls」=WUGを意識しているのは間違いないでしょう。
WUGのパロディ要素が多すぎる。
ある意味実質WUG!!!
なのかもしれないけど、ちょっとそう言いたくない気持ちがあります。
当時WUGのスポンサー側がやりたかったものはこういう作品だったのかもしれません。
ヤマカンこと山本寛監督のネームバリューは良くも悪くもWUGというコンテンツの売れ行きに大きな影響を与えました。
生まれの部分にヤマカンは深く関わっていますが、今のWUGにとってはかつての構成要素の一つでしかないと私は考えています。
未だにヤマカンガールズとか言ってる人見かけますが、「今のWUG」を表層すら触れることができてないのがちょっともったいない…。
(あ、ヤマカンさんの作品は好きなのが多いです。本人の言動は好きになれませんが。
クリエイターの人格と作品は別でしょう。そういう意味ではそこまで彼の人格に興味はないです…。
行動は人格とは別に考えるべきだと思っています。行動を批判することはあっても人格批判とは分けられるべきです。
ヤマカンさんについて語りたい記事ではないのでこのへんで。)
さておき、ゾンビランドサガはヤマカン抜きでWUGみたいなアイドルアニメやったらどうなるんだろうね、という実験的作品のようにも見えてきました。
それならまあそれはそれで普通にアイドルアニメやったらいいんじゃないか、と思います。
なんでゾンビなんですかね???
ここで一つの仮説が私の中で浮かび上がってきます。
WUGで出来なかったことをしてる作品がゾンビランドサガなのでは?
WUG売れなかったね、だからそれは無駄にせず反面教師として役に立ててしっかりマーケティング意識するよーと。
WUGは死んでるし、復活させて再演しちゃえと。
そういう風刺めいたものが根底にあるような気がしています。
だからゾンビなんだ…?
さすがに疑りすぎですかね。
追記
記事告知ツイートをRTしていただいた方より情報をいただきましたので追記。
――なぜゾンビでアイドルの作品を作ろうと思ったのかお聞かせください
竹中アニメ『神撃のバハムート GENESIS』の“リタ”というキャラクターが、とてもかわいかったからです。
――もともとどのようにして企画が始まった作品なのでしょうか?
竹中MAPPAのプロデューサーである大塚さんに、「ゾンビのアイドルってどうかな?」と僕がぼそっと言ったことが始まりでした。大塚さんが「おもしろい」と言ってくれなければ、形にならなかった作品だと思います。それでいうと、初期の段階では大塚さん以外の人にはあまり理解を得られませんでした。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181008-00000007-famitsu-game
アニメのクレジットによるとチーフプロデューサーは飯泉朝一、竹中信広、椛嶋麻菜美、木村誠。
記事によると企画は竹中氏がはじめたように読める。
企画段階ではゾンビであること、に”そういう”意図はおそらくなかったと思われます。
疑りすぎでしたね。そこに関しては違うと思います。
WUGの興行的なデータやノウハウが活用されていることに関しては多少はあるかも。
WUGに関係していた人物。ゾンビランドサガにも途中まで関わっていたっぽい
CAAnimationに田中宏幸Pはゼネラルプロデューサーとして就任。
でも、WUGの存在を黒歴史にするには早すぎる。
WUGの物語はまだ終わってない!
そりゃ、アニメ、劇場版、新章はそんなに評判良くなかったかもですよ?
ラブライブ!とかアイドルマスターと比較したらそりゃアイドルアニメコンテンツとしちゃ売上では大幅に下です。
でも一部の人にはすっげえ刺さるものだった。私は面白いと思う。
面白さでは絶対負けてない。というかあっちに描けないものを描いてる。
そりゃ、WUGは解散が決まってますよ?
プロジェクトは続く、と明示した上ですが声優ユニットWUGは2019年3月に解散します。
色んな所で言われてるように
- Wake Up, Girls! 新星の天使(WUG天)があるから建前
- プロジェクトを誰かが勝手に引き継がないように、という建前
- 自前で別のユニットがプロジェクトを引き継いでいくこともできる、という建前
- 時々復活したりイベントやったりもできる
という意味でのプロジェクト継続であって、実質コンテンツとしては終わるのかもしれないです。
でもですよ。
でもですよ!!!!!!
声優ユニットWake Up, Girls!は”まだ”解散していない。
ライブまだ終わってないんです。2018年の11月時点では。
ライブツアーFINALがまだ残ってる。
めちゃくちゃおもしろいんですよ、WUG。
アニメWUGは私は失敗作だとは思いませんが、評判が低いのは確かです。
粗が多すぎるのも事実です。作画とか作画とか作画とか。
アニメWUGはWUGを構成する大事な要素だけど、それがWUGの全てじゃない。
関わった全部が今のWUGを構成している。
WUGという物語、コンテンツの全体そのものを失敗だったと現時点で評価してしまうのは非常にもったいない!!!
アニメから生まれた存在がどんどん大きくなっていって、現実の声優ユニットWUGは沢山の物語を紡いできた。
解散を迎えるその時まで想像がつかないようなドラマを紡いでいくでしょう。
最後の最後のエンディングはきっと声優ユニットWUGが立ち会うことになるんですが、
その瞬間を迎える前にWUGは失敗作だった、なんて言っちゃうのすごいもったいないです。
評価なんて後から振り返った時にすればいいじゃないですか。
ゾンビランドサガ気になってる人、
WUG、おすすめやぞ。パロ元知ってたほうが面白いんじゃないでしょうか!
それはそれとしてエイベさん、売り方ド下手すぎるのなんとかしてください…!!!!