世界よりも愛されたいあなたにオススメの一本です。出張中ずっとやってしまうほどののめり込みをしてしまった…。
ストーリーについて
本作の主人公は小学生。しかし、舞台となる小学校は普通の小学校ではなく、家柄が良かったり、何かしら秀でるものを持っていたりする子どもが集まる小学校。
そのためなのか、精神的に成熟した小学生の視点から物語は語られていきます。しかし、小学生の主人公だからこそ、このような面白いことを思ったりします。
そんな小学校で普段通り生活をしていると、主人公は先生に呼び出され、問題児とされる子たちで「特別課題」をこなすようにいわれます。
「特別課題」をこなしながら、課題を無視していた子も途中から参加しはじめ、仲良くなっていくメンバー。
一方で、主人公は夜、不思議な夢を見る。荒廃した世界で様々な場所をさまよい、大人と出会う。
課題を進めていく中で、夢で見た人が現実で現れ、主人公の日常が大きく変わっていく……
夢の世界とはなんなのか、なぜ「特別課題」を急にやらされたのか。あの事故はなぜ起こったのか。
それぞれのキャラを攻略していく中で、様々な謎が溶けていきます。
以下、公式からの引用になります。
2010年、秋。
都内にある私立学校「秋霖学園」の初等部に通う、小学6年生の主人公――九楼撫子。
幼馴染の理一郎と共に比較的穏やかな学生生活を過ごしていたが、一時期から彼女は毎日のように不思議な夢を見るようになる。
――それは暗く陰鬱な、赤と青に彩られた黒い空が覆う荒廃した世界の夢だった。そんなある日、撫子と理一郎は新任教師・神賀旭かがあきらに呼び出される。
同じく教室に呼び出されたのは、他のクラスで問題児と噂される生徒や下級生を含め、計6名。
そこで先生が告げたのは「問題児である君たちに、課題を与えます」という言葉だった。即席の仲間達と共に、先生に与えられた「課題」をこなさなければならないことになったメンバー。
四苦八苦しながらも充実した学校生活を送る裏で、徐々に【現実】を侵食していく謎の数々。そして、それらに翻弄される撫子の前に現れたのは、【夢の世界】で会ったはずの人物だった。
どこか見覚えのある面影の「彼」との出会いによって、
運命の歯車は廻りだす――。「CLOCK ZERO ~終焉の一秒~ Devote」オトメイトより発売されるゲームソフト「CLOCK ZERO ~終焉の一秒~ Devote」公式サイトです。
私のオススメキャラ
微妙にネタバレを含むかもしれません。
まだ未プレイの、情報を全く入れたくない方は飛ばして見ない事をオススメします。
あと、公式ページのキャラ紹介ページの声優に注目すると…………あっ……。となってしまうので公式ページも見るのは気をつけてくださいね。
できる限りまっさらな状態でゲームをプレイしたい人はなお要注意です!
キング (CV:浪川 大輔)
世界よりも主人公を愛してくれるキャラです。
「世界一」ではなく、「世界よりも」がポイントでしょうか。
主人公がいない世界なんていらない!世界よりも主人公を助けることを宣言します。
そんなキングに対して、主人公は「怖い!」と素直に伝えてしまいます。しかし、キングはそう思われて当然とにこやかに返事をします。
キングの良いところは「優しい王様」であるところでしょう。あくまでも主人公の幸せを願ってくれる。
後述する「ビショップ」ルートでもその優しさが垣間見えます。
世界よりも主人公を優先するだけあり、主人公が幸せならば、他の男性とともにキングの元を逃げ出してもいい、と考える懐の大きさ。(いつか振り向かせるよ、的なめちゃめちゃポジティブなだけかもしれませんが)
朝からクッキーを作ろうとするのも魅力的です。女子力。
優しく「世界よりも」主人公を愛し、幸せを願ってくれるキャラでした。
ビショップ (CV:鳥海 浩輔)
私調べ、CLOCK ZERO 人気ナンバーワンキャラです。まさか、糸目キャラでありながらめちゃめちゃ素直だと思いませんでした。(糸目キャラのイメージが「裏切り者」「腹黒い」というイメージだったので……!)
いわゆる「ツンデレ」なんでしょうかね……
彼の場合、何よりも守りたいもの、大切なものがあり、主人公と接する中でいろいろと揺れます。その葛藤がまた良い!
出会ったばかりの頃は、非常に高圧的ですが……
それがこの笑顔に!
画像では伝えられませんが、当然、声の感じも変わっていて、下のシーンでは優しさがあります。
キング、ビショップ以外にも当然、いろいろとキャラがいます。放浪者については「岡部倫太郎」っぽさを感じましたし、意外と楓のシナリオも良いなあ~ と思いました。
ゲームとしてのココがスゴい!ポイント
主人公が割と常識人、それに対して……
意外と主人公が常識的なのです。
世界より主人公を選ぼうとする攻略対象に対して、狂ってる、怖いを連呼してしまったりも…。
説明が丁寧
なぜ主人公が事故に遭うか、といったところがしっかりと説明されていました。えっなんで?みたいな投げっぱなしになりにくい。
バッドエンドがヤバい!
バッドエンドが非常に多いです
鳥かご、という表現もあるんですが、基本的に逃げるところ間違えると監禁とかされてBADになります。ヤバい。
黒幕が読めない!
黒幕が意外なこと、黒幕が暗躍していた理由がなかなか良かった。黒幕が誰か……というところですね。スルーされるかと思ってましたが、しっかりと説明されていたし、まあ納得も出来ました。
ゲームとしての課題
キャラクター、シナリオ、どちらもとても面白くてオススメですが、やはり課題もあります。
小学生パートのストレス。
二週目以降のルート解放をしていると小学生パートが結構面倒に感じてきます。また、特別課題では文字入力で答える部分があり、周回プレイ時にストレスを感じました。
もちろん、攻略キャラごとに答える内容も違うのですが、「この後、文字入力で答える必要がある」と思うと結構身構えてしまって……
特別課題と夢の世界を繰り返してルートが確定していくのですが、そこをもう少しストレス無くできたらなあと思いました。(元々がPS2のゲームなので、ゲームデザインとして洗練されていないのかもしれません)
科学的な説明が・・・
乙女ゲームなので気にしなくても良いのですが、現実にあるちょっと科学的なある一つの言葉で大ざっぱに説明しすぎな気がします。あくまでも乙女ゲームなので、科学的にそれはないだろ、などなど考えてしまうと苦しいところがあります。
終わりに
Nintendo Switch版が「CLOCK ZERO ~終焉の一秒~ Devote」として発売されています。
こちらは今回紹介した、PS Vita版を基本として、追加要素に中学生編があるそうです。
しかも、過去にプレイした人向けに、本編をクリアしなくても遊べるとのこと。(多分、未プレイの方がいきなり中学生編を遊ぶとネタバレの嵐に遭遇すると思います)
Nintendo Switch Liteも発売されたので、気になっている人はぜひプレイしてみてください。
中学生編がオススメなら私もNintendo Switch Liteを買ったのでプレイしたいと思います!