突然ですが毎日掲載、一回の記事で何か一つの「もの」について語っていき最終的にはそれに興味をもっていただく事を目指す連載記事企画を始めることにしました。
好きにやったらいいじゃん!という話なんですが、なんでこんなかしこまってるのかというとですね。
よく皆さんに「ブログ」と紹介されるこのサイト、実はブログではありません。特に私の個人ブログでは決してないと思ってます。
実はトキノドロップはいちおうメディアを名乗っておりまして…なので何かを伝えたい方から、あるいはそういった方を見つけてこちらからお声掛けをして、寄稿いただいてきました。基本的には感情含め、何かを伝えたり広めたりする場だと考えています。
そのため緊張感を持っていつも記事を書いています。寄稿していただいた記事にも読者の方が興味を持ってもらえるよう、クオリティを上げて相乗効果をもたせたいわけです。すると文字数を書きすぎてしまうこともしばしばあり…。そういう記事が全く読んでもらえなかったりすると非常に悲しい!でも更新頻度を上げたい!
そこで、肩肘の力抜いてゆるーく文字数少なめに書くことを思いつきました。読みやすさやテンポの良さは意識して、後から見返してもそこそこのクオリティになるようにはしていきます。
(なるべく)毎日一つの「もの」を語って興味を持っていただく、ということでそれが持つ輝きが私の目に止まったものをなるべく取り扱います。つまりそれなりに良いものを日替わりで用意しておくってことです。星みたいなきらきらしたものを紹介したいですね!
電子機器が壊れた時、どうしてますか
2020年には電気製品があふれています。右も左も電気製品、電池かコンセントにつなぐことで電力を使って動作するやつ、またはそれに繋ぐ周辺機器がたっくさんです。
大量生産大量消費のこの時代ですから、1年経てば新しい機能がついたり安くなったり省エネになったりとコストパフォーマンスに優れた新型の電子機器が登場します。新型が出ては型落ちを経て旧式のものになっていきますけど、たぶん読者のみなさんはそれらを発売のタイミングで全て買い換えているわけじゃないでしょう。きっと。
そしてそれらの大多数が壊れるなり使わなくなるなどして役目を終えていきます。
機械たちが壊れたタイミングが保証期間内なら保証として修理サービス、交換対応を受けたりするわけです。でもそれを過ぎてしまったらメーカーが修理に応じてくれないこともある。そういう時、みなさんどうしてますか。
- 新しいのに買い換える
- 諦めて捨てる
- そのまま取っておく
- どこかに修理を頼む
- ヤフオク、メルカリにジャンク扱いで出品する
- 自分で修理する
このへんだと思うんですけれど、普通は新しいのに買い換えるでしょう。新しいほうがキレイですし高機能です。なんなら当時より安く買える事もしばしば。国産家電はブランド料が高い!
…でももし、新しいものが出ていない場合は?そして思い出のある大切なものだったら?
そういうとき、私は基本的に6番目の選択肢、自分で修理することを選びます。そういうものを失くしたり捨てたりするのって後々後悔することが多くて。けっこうな苦痛です。私は絶対したくないのです。
やるかやらないか。やったらだいたいできちゃう
星の王子さまの中に出てくるセリフを引用します。
きみのバラが、きみにとってかけがえのないものになったのは、きみがバラのために費やした時間のためなんだ。
-アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ,星の王子さま
ものって時間が経てば経つほど愛着が出てきます。あなたの子供時代を知る古いおもちゃも、爆撃に耐えることはなかったけど子供時代に手荒く扱ってしまったゲームボーイも、今の形とは随分違うウォークマンも。
自分で修理したことでもっと大事にできるなら、修理したほうがいいじゃないですか。というわけで、修理しましょう。
だって割と簡単なんですよ!手先が不器用とか関係ないです。わたしは喘息の吸入薬の関係で手が結構震えるんですがまあ今の所勝率99%です。やるかやらないか?Do!!!!
…とまで言いたいんですけど、お金があるならプロに頼みましょう。もし失敗したら後がないようなものは出来る限りプロに任せたほうがいいです。
あまり知識がないのに修理したらヤバいものを先に書くと、
- コンセントにつなぐタイプのもの>下手にイジると最悪発火して危険。プロに頼もう。
- 命に関わるレベルのパワーのあるもの>刃物くっついてる系、大きいモーター系は危険。
自分で修理する/しないの基準は故障で捨てるか捨てないか迷ってるもの、スペアの部品が入手できるもの、あたりがいいでしょう。
…修理と一口にいっても色々な修理があります。部品を付け替えるだけのもの、ドライバー使ってネジを回して外装を外したりするもの、基盤にはんだ付けするもの。
手先が器用じゃないと難しいイメージあるものが多いです。ですが。
”接点復活剤”で思い出を修復せよ!
ここでタイトルにも入っている「接点復活剤」の出番です。
「接点復活剤」は金属部品や端子の接触不良に使うと接触不良による不調や故障を改善するもの。
なんのこっちゃという人向けに書くと、
- 電池ボックスが汚れて電源が入らない
- カードの端子やUSB端子が汚れてるのかうまく読み込めない!
- マウスのボタンやスイッチがうまく動かない!
- イヤホンからザリザリとノイズが入る!
といったトラブルを「接点復活剤」が解決してくれる可能性があるのです。
使い方は超簡単でこんなもの。なんとサビを予防する効果もあります。(もうついちゃってるサビには効きません…)
- 調子悪いところを見つける
- エアダスターなどでホコリを取る
- 無水エタノールで汚れを落とす。
- 接点復活剤を布に出して塗るorスプレー缶からプシュっとして流し込み、抜き差し。
注意点としては溶剤が入っている接点復活剤だとプラスチックを侵食しちゃうので金属部品にだけ塗るようにすること、気合いれて吹きすぎないことですね。
今までわたしが直してきたのは以下。
- PS3のコントローラ
- ジャンクで買ったゲームボーイ
- 今この記事を書くのに使ってるトラックボール
それと、近所のおばあさんの思い出のカセットウォークマン!
私が住む前にこの家に住んでいた人からプレゼントされたものだそうですが、電池ボックスと本体の接続部分が接触不良を起こし電源が入らない状態になっていました。
電池ボックスと本体の接続部分の端子を洗浄して接点復活剤をつけてやると見事に動作しました。めちゃくちゃ感謝はされましたが、一番良かったと思えたのはウォークマンを捨てるか迷ってるおばあさんが動いたウォークマンを見た時の笑顔ですね。
そんなに難しくないですし、これで割と諦めてもう捨てるしかなかったものが復活するならやってみる価値、ありませんかね?ありますよね…!
接点復活剤が家にあればまだ捨てなくてもいいかも?いや、まだまだイケるっしょ!と諦めを選ぶことが減ります。思い出を諦めなくて済むということの安心感はコストパフォーマンス最高です。
接点復活剤で思い出を修復しましょう。一家に一本、接点復活剤。
この記事を読んで実際に修理を試みてうまく行かなかった場合、事故につながった場合の責任はとりかねます。十分情報を集めた上で修理を行ってください。
接点復活剤 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 使い方
おまけ:直った報告リスト
Amazonレビューの直った報告があったものをリストにしてみました。
- ギター、エフェクター
- アンプとヘッドホン
- midiコネクタ
- DJミキサーのガリ
- ゲームボーイ/ゲームボーイカラーのボタン
- PS4コントローラー(DUALSHOCK 4)のスティック・L3/R3ボタン
- Nintendo Switch Proコントローラー/Joy-Conのスティック
- ゲームカセット/メモリーカード GB FC SFC MD SS PS
- スマホのイヤホン入力端子
- ノートPCのUSB
- ルンバ
- 電気ケトルの接続部分
- 単車
わたしが使っているのはこちら。非シリコーンタイプなので接点障害が起きにくく、鉱油、溶剤を使用していないためほとんどの素材を侵さないというもの。
接点復活剤としてはこのKURE(呉工業)のコンタクトスプレーが優れているようです。
ホコリを飛ばすのに使うエアダスター。なんでもぶしゅーっと掃除にどうぞ。
無水エタノール、色々洗浄やクリーニングするのにつかえます。殺菌消毒にも使えるせいでちょっと今高騰してますが…。
接点復活剤の特長と通電原理についてはモノタロウさんが詳しい。