推し不在の合唱団公演に遠征したら推しの家族が出てきた

Wake Up, Girls!

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【まえがき:イーハトーヴシンガーズとWUGについて】

イーハトーヴシンガーズという混声合唱団がある。
岩手県盛岡市、岩手県宮古市、東京都を拠点に活動している合唱団だ。

名前にある「イーハトーヴ」は岩手県出身の作家、宮沢賢治による彼の心象世界にある理想郷を指す造語。そのモチーフは岩手県と言われている。

 

2019年3月8日に解散することが発表されていた東北を盛り上げる目的で活動していた声優アイドルユニット「Wake Up, Girls!」(=略称はWUG)。
解散を控えたWUG最後のツアー、「Wake Up, Girls ! FINAL TOUR -HOME-」の岩手公演が12月に開催。イーハトーヴシンガーズがサプライズゲストとして参加した。

普段のWUGのライブはアニメWUGの劇中歌やCDで発売されている曲を中心としたもの。
WUGのメンバーである奥野香耶さんは岩手の出身ということもあり彼女の企画によって実現したこのライブで、イーハトーヴシンガーズは合唱曲を奥野香耶さんと共に披露した。

 

WUGの解散に向き合おうとするファンたちに向けたメッセージを込めて歌われたのは「イーハトーヴの風」「旅立ちの時~asian dream song~」、そして合唱曲となったWUGの曲「言の葉青葉」。

東北を想うWUGのテーマ性が強く現れている歌「言の葉青葉」では「みんな一緒に歌って」と奥野香耶さんが求めると、会場のファン(=ワグナー)たちの声は涙で震えていた。
そんなワグナー達の姿を見て自分たちも涙をこぼすWUGのメンバーとイーハトーヴシンガーズへ、スタンディングオベーションと鳴り止まない拍手が贈られた。

それからしばらくして、
イーハトーヴシンガーズは第5回定期演奏会「story」を2019年6月8日に開催することを発表。
その発表において「言の葉 青葉(合唱バージョン)」の再演が告知された。

「WUG解散後もこの曲は歌い継がれて欲しい」というワグナーの願いが果たされることになった。
あの日涙を流したワグナー、言の葉青葉をもう一度聞きたい!というワグナーたちは開催を心待ちにしていた。

 

以下はそんなワグナーの一人、まえ☆ディさんの参加レポートだ。ぜひその風景を思い浮かべながらお読みいただきたい。

(まえがき:赤雪すずみ)

【”いつも通り”のstory】

Wake Up, Girls!は解散に向け、2018年7月から日本の12会場、全33公演のファイナルライブツアーを開催。
本州の一番西から全公演に参加していた自分。
いろんな想いと共に朝7時の新幹線に乗り込んでいたあの日々は過ぎ。

WUGの解散からちょうど3ヶ月経った2019年6月8日。
”いつも通り”朝7時に新幹線に乗り込んだ。

目的地はここからずっと東へ、東へ…仙台を越えたその先。
岩手県、盛岡。

 

盛岡で開催されるのはイーハトーヴシンガーズの第5回定期演奏会「story」。
WUGの七人はそのステージにいないけれど、「言の葉青葉」が彼らによって歌われる。

あの懐かしいイーハトーヴの地でWake Up, Girls!にまた出逢える。
そんな気がして、チケットを予約したのを覚えている。

今日は”あの日”から始まった人生の第2章、最初の遠征だ。

【また、おでんしたよ盛岡】

ここのところ、もう初夏のような暑さだった。
数日前の地元は30度を超えていた。
前日に確認した天気予報。盛岡は曇り、最高気温は20℃程度。
そんなに暑くならないだろうと少し迷って羽織るものは置いてきた。

半袖で降りたホームは、思いの外寒くて笑みがこぼれてしまった。
時刻は16時。夜になればもっと冷え込むだろう。
考えるだけで鳥肌がたった。そういえば岩手公演の日は別格に寒かった。

 

一緒にチケットを取った”連番者”は奈良から車で走ってくるらしい。
気合の入った彼が到着するまでの間にホテルへ向かって荷物を下ろしておくことにした。
彼がWUGを初めて見たのはSSA。岩手公演を観ていなかったのだけれど、それでもWUGのメンバーのいない今日の公演に来るという情熱には頭が下がる思いだった。

それから半刻ほどして合流。お互い土地勘がない。
遅刻するのも嫌なので、大事をとって直接会場に向かうことにした。
余裕があれば市民会館や開運橋、岩手山をゆったりと見たかったし、見せてあげたかったのだが致し方ない。

会場であるキャラホールへの道のりは予想以上に遠かった。
WUGのファイナルライブツアーの会場はどこも遠かったから、「条件はクリアしてるな」と車内で笑い合った。

 

到着したのは17時頃。
会場には一般の人たちに混じってワグナーっぽい人、WUGのライブ会場でよく見かけるワグナーがちらほらと居た。
同じ気持ちで来たのかな、と考えると自然と笑顔になってしまった。

日が暮れると一気に冷え込む。
肌寒いを通り越した寒さから逃げるようにそそくさと館内に入る、と既に待機列が出来ていた。
会場内のソファに腰を下ろして休憩、チケットに書かれた席を確認していると
どうやらこのコンサートは指定席ではなく自由席だったということに気がつく。

WUGの解散発表前後から数えると、指定席のライブに40公演近く参加していた。
それに慣れすぎていて油断していた、という予想外のことで声を上げて笑ってしまった。

 

確かに早めにみんな待機するよなぁ…。
けれどもこのタイミングでここはWUGのライブとは違う”現場”なんだ、と再認識できた。
むしろ現場という言い方が合ってるのかどうかというと、多分それは違うわけで。

開場時刻になってしまったので、「しまったー最前行けないわー」と冗談を言いながら入場すると、席の前方、一番前の席は空席になっていた。
先程の再認識が甘かった、と思いなおすのに時間はかからなかった。

ここは声優ライブじゃなくて、普通のコンサートである。
だから”最前ドセン”のメリットなんてないのである。それが当たり前だ。
少し身を引き締めながらホール中段ほどの中央の席を選ぶ。

 

入場の際にいただいたパンフレットはずいぶんしっかりした作りになっていた。
せっかくなので開演前に軽く確認しておくことに。
WUGに関する要素を探してしまうあたり、自分の中にあるWUGへの想いを自覚してしまう。そうして見つけた、指揮者太田代先生の「言の葉青葉」の曲紹介を読んで涙ぐんでしまった。

こんな素敵なものがタダでいただけるなんて実質無料じゃないか、実質無銭イベじゃん!と連番者と騒いでいた。(会場で騒いではいけない)

 

開演まではまだ時間があったので、パンフレットに挟まっていたアンケートに回答しておくことにした。
「何処から来ましたか?」→山口県
「お目当ての曲は?」→言の葉 青葉
「イーハトーヴシンガーズに歌って欲しい曲は?」→TUNAGO、花は咲く
ワグナーを丸出しにしながら「今日良かった曲は?」という項目以外を埋めたので、
会場内の顔見知りのワグナー、初めましてのワグナーさんに挨拶しておくことにした。

顔見知りのワグナー、というと殆どのワグナーを全国のライブ会場で見かけていただろうから、ほぼ全員ということになる。
「初めまして」を言えば「あぁよく見かけてました」と返ってくる。
これはWUGのツアーを回った同志たちの「あるある」なんだろうか、と思い耽っていると開演時刻が迫ってきた。

【開演、はじまるイントロ】

司会進行の方が「オクノ」と名乗ると、ワグナーたちが少しざわついたように感じた。
(へえ、合唱団員さんに「オクノ」って方がいるのか、エモいなー!)と小さく感動していたのだけど、
のちに大田代先生が司会進行の「オクノ」はかやたんのお姉様であり、かやたんのお母様も合唱団として参加していると紹介されて本当にびっくりした。

 

SSAのパンフレットにはかやたんのご家族が合唱団に所属されている事が書かれていたらしい。
読む勇気がないまま読めずにいた僕はその事を知るよしもなかった。

なんとWUGのファイナルツアー、岩手公演は親娘、姉妹の念願の共演が叶ったステージであった、ということが発覚した。なんだか泣きそうになってしまった。
WUGのオタク的表現で言うと、「ばちくそにエモ散らかすエモof the bestエモ」というやつだ。

「イーハトーヴの風」、「旅立ちの時~Asian Dream Song~」。
岩手公演の時に気持ちが戻ったようで、自然と涙が止まらなかった。
これを聴きに来た!と言える二曲だった。

公演は二部構成。一部ラストで満を持して”言の葉 青葉”が歌われた。

 

各曲の歌唱前、説明をしてくれていた大田代先生の言の葉青葉への想いのつまった言葉。
(僕が思い出せる範囲のものであり正確なものではない)

「Wake Up, Girls!っていうグループが”いて”、その子たちの曲です。
…いや、解散されたから”いた”、ですね。」
「これは去年の年末にWUGさんと共演するキッカケになった曲で。
オファーをいただいた時、アイドルのライブ観に来てる人たちはアイドルの子だけ観て僕たちのことなんか気にもしないだろうなと思ったんですが、やるからには本気で良いものを届けようと思って臨みました。」

「蓋を開けてみたらワグナーさん達は真剣に涙を流しながら聴いてくれて終わったら会場中のみんながスタンディングオベーションをくれたんです。感動しました。
それを受けて夜公演はもっと良いものを届けようと夜公演までの時間で練習しました。」

「合唱版の言の葉 青葉は我々の為に作られたアレンジでWake Up, Girls!が解散した今これを公式に歌えるのは僕たちだけです。
この素晴らしい歌を5年後10年後…50年経っても、歌い継いで行きたいと思っています。
そして教科書に載るようになったら最高ですよね。」

「50年後ももっと先も…」という言葉で、「いま気づかれなくてもいい。5年でも10年でも20年先でもWUGってすごいグループだったと言ってもらえる自信があります。」
という手紙を贈ってくれたSSAでの永野愛理さんを思い出す。

 

あの時の彼女の意志と願い、それを受け止めた僕たち。
あの時に僕たちは同じ願いを叶える者として、同じ志を持つ者として今を生きてる。
その目指す未来への道のりをイーハトーヴシンガーズは同じワグナーとして共に歩もうとしてくれているのだ。
イーハトーヴシンガーズはこんなにもWUGという存在を、この曲を真摯に受け止めてくれて大切に歌ってくれるんだと思うと涙が止まらなかった。

 

説明の後、大田代先生が涙ぐむワグナーに「ほら!みんな武器を出して下さい!ワグナーブレードの出番だよ!一緒に歌いましょう!」と煽りを入れると、続々と戦闘態勢に入るワグナーたち。
(そして彼らがワグナーブレードの色をグリーンに変えていくのを見て少しざわつく一般の方)

イーハトーヴシンガーズの皆さんと僕らワグナー達が一緒に歌っている光景はまるであの岩手公演のようだった。まるで「想い出のパレード」が始まるように、岩手公演だけでなく、たくさんの記憶や感情が涙とともにあふれてくる。

でも。いま僕たちの目の前にある景色は、”いま”の僕たちが作っている景色でもある。
この瞬間も思い出になっていく。”あの日”から始まった人生の第2章として、新しい思い出はこれからも作っていけるのだということを、この曲を笑顔で歌う合唱団員さんの姿を見て感じ取った。

Wake Up, Girls!のHOMEの一つ、盛岡というイーハトーヴの地で、イーハトーヴシンガーズの皆さん、そしてワグナーとまた一緒に歌えることが本当に嬉しくて幸せでした。
イーハトーヴシンガーズ、ありがとう。

 

【ありがとうをもう一度】

「大アンコール大会!」大田代先生が自ら言い放った「自由な時間」、その最後の曲の歌唱前。

ステージの袖から団員の皆さんがTシャツ姿で少しずつステージに現れた。

 

WUG4thツアーで売られていたTシャツ。
奥野香耶さん演じる「ハッカドール2号」のTシャツの方もいた。
ファイナルツアーのTシャツ。そしてSSA公演「想い出のパレード」のTシャツ。

かつてWUGのライブにおいて、「Wake Up, Girls!」とライブTシャツ姿のワグナーたちがアンコールを叫んだ。ステージ上に帰ってくるWUGが着ていたのもライブTシャツだった。
(このTシャツは、WUGのライブTじゃないか!)
ワグナーたちが気が付くのにそう時間はかからなかった。

そのライブTシャツに袖を通した団員さんが続々と舞台に立っていく。
ステージに現れた奥野さんのお姉様は、奥野さんが実際にライブのアンコールで着ていた少しだけデザインが異なるライブTシャツを着た姿だった。

ピアノからイントロが始まる。
公演ラストの曲はイーハトーヴシンガーズの皆さんと、ワグナーと、それを受け入れてくれた一般の方々による二度目の”言の葉 青葉”だった。

 

最初より声の大きくなってたワグナー。
最初より大胆に振りコピするワグナー。
最初より泣いちゃってるワグナー。

そして間奏から…

「TUNAGO」のイントロが流れ始めた。

Wake Up, Girls!の東北6県の未来を想う大切な曲。
未来へ繋ぐ大切な曲。
東北イオンの「にぎわい東北」キャンペーンソングでもある。

Wake Up, Girls!にとって大切な曲が、「今日わざわざ全国から集まってくれたワグナーへの感謝のサプライズ」として届けられた。
アンケートに歌って欲しいと書いた「TUNAGO」。嬉しさと驚きで思わず「マジかよ…」と口に出てしまった。
本当に感謝してもしきれないほど、うれしかった。

 

サプライズはそれだけではなく、この「言の葉青葉」から「TUNAGO」は「言の葉青葉」へ戻るメドレーの構成となっていて、団員さん達が舞台を降りて通路にやってきたのだ。
まるでWUGが客席通路を駆け回るファイナルライブツアー「HOMEツアー」のような演出。

歌が終わるとあの日と同じようにスタンディングオベーションで応えたワグナーたち。会場中が拍手喝采に包まれる。

一部のラストに奥野さんのお姉様は笑顔で「今日のこと、必ず妹に伝えます!」と叫んだ。もちろんこのアンコールの出来事は奥野さんに伝わることとなるだろう。この日の思い出が想いになって僕らの大好きな奥野さんの妹に繋がり、またそれが僕らの大好きな七人のアイドルにつなぎ繋がることを嬉しく思う。

指摘されて気づいたのだがアンコール最後は青葉ではなく「涙をこえて」という曲だったらしい…確かにレポ書きながら客席に降りてきた時も青葉だったかな…という思いもあったが記憶が飛んでて結局書ききってしまった…
申し訳ありません。

 

興奮も冷めやらぬまま公演は終わった。
アンケートの「良かった曲は?」にTUNAGOと書きながら、アナウンスに耳を傾けるとどうやら団員の方々のお見送り会があるらしい。

まるでSSAのライブ「想い出のパレード」後のようで、どうなってるんだ一体…と少し混乱しながら退出すると、本当に団員の皆さんが両脇に通路を作って観客の皆を見送っている…!

笑顔でWUGポーズで感謝を伝えるワグナー、
それに笑顔でWUGポーズで感謝を伝える団員さん達のやりとり。
通路の先で始まってた大田代先生との剥がし無しの握手会…。
そこを抜けて待っていたのは奥野親娘への直接お礼を伝える機会、そして記念撮影会。
撮影会ではワグナーだけでなく一般の方々も撮影してくれていた。
もしかしたら奥野親娘の知り合いの方だったのかもしれないけれど、ワグナーを受け入れてくれたみたいで嬉しくなった。

 

もう何がなんだか分からないくらいすばらしいイベントだった。
語彙力をなくしてただ一つ言えるのは神イベだった…。ということ。
語彙力を取り戻して書くなら、ワグナーへの感謝や心遣いが随所にあって本当に嬉しかった!

今回の演目の中にあった「時の旅人」という歌。
中学生の頃合唱コンクールでも唄った、昔から大好きな歌で、リズムやメロディが心地良く沁みる良い歌だ。

パンフレットにこの曲が書かれていたのを見つけたときすごくテンションが上がった。
今回、聴いて改めて良い曲だと思えたと同時に、Wake Up, Girls!の未来を共に歩もうとしてる皆んなに届けたい歌だと思ったので歌詞を引用しておく。

優しい雨にうたれ 緑がよみがえるように
涙のあとにはいつも君がそばに居て生きる喜び

今、君と一緒に未来への扉開こう
今、君と一緒に溢れる希望を唄おう

巡る風 巡る想いにのって素晴らしい明日に会いに行こう
巡る風 巡る想いにのって懐かしい明日に会いに行こう
巡る風 巡る想いにのって素晴らしい明日を唄おう

僕らは旅人 夢の旅人、僕らは旅人 時の旅人

時の旅人 歌詞

僕たちは人生の第2章を生きてる。
第1章を誇りにして、Wake Up, Girls!が創った夢と希望を未来に繋ごうとする時の旅人なのかもしれない。昔好きだった歌が今好きなことに繋がるなんて我ながら良い人生を歩んでるな、と少し笑ってしまう。

この日は各地でイベントがあったが、自分が参加したイベントが「最強」だと胸張って言うことのできるイベントに参加することができた。それが本当に幸せな事だと思う。

【また、おでんするよ盛岡】

終演後は連番者含め数名で「ぴょんぴょん舎」さんへ。
HOMEツアーの時は全然知らなかったが岩手はお肉が美味しいらしい。

当時はそれを知らずに「盛岡まで来て焼肉食わないだろ!」と海鮮を食ってたら、ブログが更新され打ち上げで焼肉を食べてることを知った。「なんで俺らは海鮮食ってんだ…ライブ後は肉だろうが!」と反省したのでそれからライブ後は必ず肉を食べることにしている。

盛岡牛?岩手牛?はめっちゃくちゃ美味かった。
シメに冷麺…と行かず温麺とユッケジャンクッパを食う辺りすぐ推しに影響されるヲタクだ、と笑った。

 

解散後ホテルに帰ってTwitterを開く。
今日のコンサートの感想やレポートが想像以上にたくさんつぶやかれていた。
そのつぶやきに対する来れなかったワグナーのつぶやきも思ってる以上に多くあって、終演後もまるでHOMEツアーみたいだな…と笑いながら涙が出そうになった。

翌日は時間に余裕が無かったので「福田パン」さんにだけ行くことに。
以前は気づかなかったがコッペパンのメニューにずんだ餡があった。
仙台に寄れない代わりに、それに加えていくつかのコッペパンを購入。
朝ごはんに一つ食べたが本当に美味しい。ふわふわで、大きくて食べ応えがすごい。

初めて食べたのは去年。今回で食べるのは二回目だけど、想い出と共に懐かしい気持ちにもなる。
これもWake Up, Girls!のくれた故郷の味かもなと思った。

 

そして長いようで短い、”今回のツアー”のある意味正念場となる七時間半の帰路。
寝て過ごすつもりでいたが、更新するたびに増えるコンサート関係のつぶやきを追ったりこのレポートと言う名の感情爆発ブログ記事を書いてたりしたらほとんど起きていた。
泣くのを我慢する時、睡魔に襲われる時もあったが、やっぱり良いコンサートだった。

ほんとうに来て良かったという感情にしみじみとする。

 

仙台駅を通過した時、行きも帰りも仙台に降り立たなかったのは初めてだと気がついた。
仙台が目的地じゃなくなったのはエモだな、なんてよく分からない事を考えながら車窓からペデストリアンデッキを眺めた。

いつかずんだシェイクを飲みながら福田パンのずんだ餡を食ってやろうか。甘すぎるだろうな…

レポートのつもりだったが結局感情爆発させた上によく分からない旅記事みたいになってしまった。

次に盛岡に”帰る”のは来年の定期公演の予定だ。その時は大勢でもっとゆっくりと色々盛岡の地を周りたい。
故郷を、賑わせたい。

 

そういえば、の話。
自分は山口の人間なのだが、たぶん会場に一番遠くから来てる謎の自信があった。

大田代先生がMC中に「一番遠くから来た人ー?」と観客に質問を投げかけた時、自分では目立つのも気が引けたから黙ってるつもりだったのだ。だが僕の”連番者様”が、

\山口!!!!!/

と叫んだ時、大田代先生含めみんながざわついた。
それを知ってるワグナーの苦笑いからの拍手喝采(喝采ではない)は恥ずかしかったけどちょっぴり嬉しかった。

【第2章】

Wake Up, Girls!は3/8に解散した。それからもう3ヶ月が経った。
今ではメンバー全員がSNSを始めWUGちゃん達もワグナーも、”第2章”を生きている。
だがやはり解散したのだ。その事実は変わらない。

解散発表の際にプロジェクトとしては続いてくと言っていた。
それは自分は方便だと思った。同じ考えの人もいたかもしれない。

 

でもこのコンサートを通じて、Wake Up, Girls!のプロジェクトはまだ終わってないと感じられた。

Wake Up, Girls!のstoryはこれからも続く。

これからもWake Up, Girls!は日本を元気にし続ける。

イーハトーヴシンガーズに感謝を伝えたいワグナー&原文:まえ☆ディ
(編集:赤雪すずみ

 

 

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