ウルトラデッキ、発表
先日『TSUBURAYA CONVENTION 2025』で開催された「ウルトラマン カードゲーム SPECIAL TALK & BATTLE SHOW」が終わって、友人のXで、新商品の情報先出しがあった、というのを見た。その内容に熱気を感じた数日後の昼。それは突然発表された。
「ウルトラデッキ01 ウルトラマンティガ&ウルトラマンブレーザー」。
最新弾発売は10/31、その後1か月かそこらのタイミングである12/19。
年末商戦に向けたタイミングで発売されるこのデッキ商品。
ウルトラマンカードゲームで「すぐ遊べる強力なデッキ」という売り文句で出てくることに真新しさを感じた。
でもそれ以上に眼を引いたのは、「ティガとブレーザー」がテーマであること。
どうやら、二人の巨人には接点があまりないらしく、そのあたりがウルトラマンファンには新鮮だったりするようで、いつものウルトラマンカードゲームの告知内容よりすごくRP、いいねが押されていた。
「らしく」という表現を使ったけれど、それは、私がウルトラマンを…全くと言っていいほど知らないから。
幼稚園の頃は指人形をたくさん並べて背中だけ見て当てる、そんな遊びに興じていたらしいわたしは、小学校に上がる頃にウルトラマンを卒業してしまっていた。成人後しばらくしてウルトラマンカードゲームを手に取るまで、ウルトラマンに関する知識がなかった。
それでも、「ティガブレーザー」っていうのはわかるのだ。
私とウルトラマンカードゲームとの関係において幼馴染みたいなものだから。
ウルトラマンを、お借りしている
ティガブレーザーの話をする前に、ウルトラマンカードゲームと私の出会いについて少し書きたい。
約1年前。ウルトラマンカードゲームが発売したその日、全く別の用事で訪れたカードショップで、ウルトラマンカードゲームのパッケージを初めて見た。正直言ってちょっと大人な感じのデザインだと思った。そこにすごく情熱を感じて手に取ったのを覚えている。
そのパッケージにはウルトラマンが3人並んでいる。ティガとダイナとガイア。それとゼロとジードとゼット。きっと原作で共演したとか、原作で一緒に戦って、みたいなシーンがあるんだろうなーという、つまるところ「原作持ちの3人」であるのは一瞬で理解できた。
それ以上の事は分からない。好きな人が見たら刺さるということはわかる。
参加型配信を始めて1年近くになるが、最初の頃、私が「ウルトラマンさんの力、お借りします!」って言ってたのも、別にウルトラマンオーブさんの真似じゃなくて、ただ原作を知らない立場だったから。顔の見分けもつかないし、今も正直自信がない。雰囲気でなんとなく分かるようにはなってきたのかも?
結局のところ、今を1年前と比べたって私はまだまだウルトラマン初心者で、入門者である。ずっといろんなものを、オタクの先輩たちや、ウルトラマンに「お借りしている」立場にある。
だからこそ、そろそろ「自分の物語が欲しいな」って思ってたのかもしれない。誰かの原体験じゃなくて、私自身の原体験。ウルトラマンカードゲームからウルトラマンを知っていくっていう、自分だけの文脈である。
「ウルトラマンカードゲーム」のウルトラマン
ウルトラマンカードゲームの最初期はスターターしか売ってなかった。スターターに当時先行封入されている1弾のパックもあったが、基本的にスターターのカードで頑張るしかなかった。
それと、コロコロコミックの付録だった、ハーフデッキ。アークとブレーザーが入っていた。ブレーザーがいるときにしか使えない、シーンカード「SKaRDを作った男」も入っていた。
このゲームはカードを重ねてレベルアップする。ティガLv1からティガLv2に、ティガLv2からティガLv3に、というように。中を飛ばすことはできない。3枚重ねてトリプルにすると、基本的に2枚重ねただけのダブルでは太刀打ちができない数値の火力が出る。
ウルトラマンカードゲームのルールは他のカードゲームと比べてもちょっと特殊で、何が弱いか強いかを初期から理解できる人は少なかった状況の中、レベルアップをサポートする「SKaRDを作った男」は誰がどう見てもめちゃくちゃ強いのだ。
「シーンカード」というウルトラマンでも怪獣でもない、他のTCGでいうところの魔法カードみたいな役割のカードは名場面や作品名が冠され、デッキの顔になるものでもある。
初期、特にブースター1弾が発売されるまでの間は、他の「シーンカード」にここまでド派手で強力なものはあまりなかったこともあり、「SKaRDを作った男」はウルトラマンカードゲームは「シーンカード」をいかに使うかが大事なんだよというゲームデザイン、ゲームそのものの方向性を教えてくれる存在だった。
当時使えるカードの中でブレーザーの相方になれそうなのはティガかアークか、ジードか。
「SKaRDを作った男」がヤバい。そういう前評判の中、1弾が発売され、各キャラに強化が入る。
「ウルトラマンティガゼペリオン光線」で先手を取り、「SKaRDを作った男」をセット。「ウルトラマンブレーザースパイラルバレード」や「SKaRDを作った男」で一気にとどめを刺す。そんな戦法を得意とする、「ティガブレーザー」というデッキはそうして生まれた。
ブースター1弾のパッケージに描かれたティガの人気、印象も強く、ティガを一番強く使えそうなデッキとして、ティガブレーザーは大会で猛威を振るった。
わたしもティガブレーザーを使って参加型配信で遊んだり、交流会に出て全勝したり、たくさんの想い出がある。たぶん当時ティガブレーザーを使ってなかったら、今日までウルトラマンカードゲームを楽しむ事はできなかったと思う。
どう動かしたり、どういう戦い方をすればいいのかを示してくれたことはとても大きいが、それ以上に人との出会いをもたらすきっかけをもらった。
運営しているDiscordサーバーも参加人数が300人になったけど、ティガブレーザーとの出会いがなかったら、サーバーの人たちとの出会いもなかっただろう。つまるところウルトラマンを好きな人たちに、ウルトラマンの話を聞くきっかけもなかったと言える。
ウルトラマンの事はちっともわからない。ティガの名前くらいだけはかろうじてわかっている。そんな状態の私にとって、ティガとブレーザーは”「ウルトラマンカードゲーム」で出会ったウルトラマン”として、とても印象が強い。
ティガとブレーザーは劇中で一緒に戦ったことがない、というのを後で知って本当にびっくりする程度には、私の中ではすごく自然な組み合わせである。
彼らは仲間であるが、わたしとも戦友なのだ。わたしの中では。
ティガブレーザーが辿った道
一弾でトリガー、デッカー、メビウスが登場。後々、「メビウスやばくない?」という話になっていった。
最初はそこまで注目されてなかったけど、「激闘の覇者」というシーンカードが非常に強力であることが知れ渡ったころには、ティガメビウスの優勝報告はどんどん増えていった。メビウスには他にも強力なカードが多数あった。
このデッキはティガブレーザーが全力を出すことが出来れば一気に倒すことができるものの、再現性、安定感がティガブレーザーとは比べ物にならない次元で高かった。何度も勝たないといけない大会では、ティガメビウスを選ぶ人のほうが増えていくのと同時に、ティガブレーザーの使用率は下がっていった。
2弾が発売され、ブレーザーの強化カードもいくつか収録されたが、ティガメビウスより優秀とされるメビウスヒカリが爆発的な人気を誇り、他のデッキタイプも増えた。
メビウスヒカリにやれるのでは?という研究も一部で進み、ティガブレーザーを使っている人は今もいるものの、使用率は3弾、4弾と時間が経つにつれかなり下火になっていった。
そんな中で、ウルトラデッキが発表された。
ティガとブレーザー、描きおろしのパッケージ。それと再録カード、新録カードは描きおろし、めちゃくちゃ使うLv1ティガ、Lv1ブレーザーの絵柄が使われたカードスリーブ、そしてマーカー、さらに謎の特別デザインマーカーがランダムに封入されるという、豪華なものだった。
その物語に私たちもいる
カードゲームは、つくった商品が世に出るのは1年後というのはそこそこあるらしい。原作で共演のないティガブレーザーという二人を商品化するということは、タイミング的には1弾発売後あたりに決まったことなのではないかと思う。
もしかしたら他のデッキを、というプランもあったのかもしれない。商品開発の中で、一番強いと想定された、最初から仕込まれた組み合わせのデッキだったのかもしれない。
だけど、この際そういうのは全部どこかにおいておきたい。
彼らがどんなシチュエーションで、何と戦っているのかは分からない。だけど、きっと彼らのいる世界にはきっと私たちがいるのではないだろうか?
ウルトラマンカードゲーム発の組み合わせ、ウルトラカードゲームがあったからこそ生まれた文脈であるということにものすごく意味がある。そう私は思うのだ。
ティガブレーザーを誰も使わなかったらきっとこの文脈は生まれなかっただろうし、
なによりこの先もウルトラマンカードゲームから始まる物語が生まれるかもしれない、ということ。
その可能性を示唆するものとして、この商品が世に出るということに非常にワクワクするのだ。
まだ誰も知らない、あなただけの物語をウルトラマンカードゲームで見つけて欲しい。
ウルトラマンを知らない誰かにだって、ウルトラマンカードゲームを遊んでほしい。
これから出会うウルトラマンや、まだ見ぬ誰かとの出会い。
そうして得られる体験は人生だって変えるかもしれない。
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